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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 2 お互いの…

 わたしと和哉は、色々な、そして様々な、お互いの想いと思い、昂ぶり等々の思惑が重なり合って、五年振りに一夜を共にし…

 改めてお互いの想い…

 思いを再確認と再認識をし…

 この今朝の現在時刻の午前11時の電話に至っていたのだ。


 なぜならば…

 わたしは昨夜から今朝にかけての和哉との五年振りの逢瀬により、彼を一人の大人の男として認めたのだから…

 いや、認めてしまった…

 昨夜からの流れの中で和哉は一人の男として…

 そして大人の男とし…

 ひと皮剥けたという存在感をしっかりとわたしに伝えてきたのだ…

 いや、伝わったのだ…

 それはわたしにとっての五年振りに再会をした、和哉の新たな魅力の再認識であり…
 再確認となった、いや、なってしまったのである。

 そしてそれは…

 また今後…

 この先も…

 何かのきっかけでこうして二人切りになってしまった時…

 わたしと和哉との、新たな2人の関係が始まってしまうかもしれない…
 という関係性の示唆ともいえ、そしてそうともわたし自身が感じてしまったのである、いや、感じているのだ。

『最後にヤらせちゃえばいいのよ…』

 一昨夜に電話でゆかりさんはそうわたしに云った…

 そしてわたしはそんなゆかりさんの言葉に感銘し、納得をし、昨夜からの流れと自分の心の想いや昂ぶりに素直に従って、和哉にヤらせてしまったのであったのだ。

 だが、だけど、ヤらせた事で更なる、新たな、和哉の魅力を再発見、再認識、再確認をしてしまった…

 そしてこれがわたし達二人の、新しいカタチの始まりとなるきっかけになるかもしれない…
 と、朝からそう思ってしまったのである。

 だが…

 そうは思った、想ってはいるのだが…

 冷静に考えると、それは現実的にはあり得ないことであり…

 ただ、昨夜の今朝の昂ぶりの余韻のせいだとも分かってはいるのであった。



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