
シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング9 美冴とゆかり
135 お盆ということ…
「……ぇ…ぁ…ぅん……るわよ……」
わたしは、そんなみさえさんの後ろ姿を眺めながら、微かに聞こえてくる話し声に聞き耳を立ててしまうのだ。
あ、そうか…
「うん、8時過ぎには戻るから…」
今度はハッキリと、そう聞こえてきた。
そうだわ…
みさえさんは父親が亡くなっていると云っていた…
だから、お盆のお迎えのお墓参りがあるんだ…
「ふうぅ…」
みさえさんはそうため息を漏らしながら戻ってきた。
「あらっ、ヤダわ…」
そして自分が全裸なのに初めて気付いた様で、慌ててわたしのいるベッドへと潜り込んできたのだ。
「お墓参りだからって…の、電話…」
と、そしてペロッと舌を出して呟いてくる。
あ、かわいい…
そう、また、その仕草が可愛くて、わたしの心を騒つかせてくるのだ。
「ほら、一昨日から二日間お泊まりになっちゃったから…」
と、言ってきた。
「それに今日はお盆のお迎えだから…
父親のお墓参りに行かないと…」
そしてみさえさんは、わたしに申し訳なさそうに続けて言ってくる。
「ううん、わたしこそ気づかないでごめんなさい…
わたしん家は仏様いないから…」
そう、未だに両祖父祖母共々健在であるから、わたしにとっては昔からお盆休みは夏休みの連休でしかないのだ。
「だから…ごめんなさい…帰らないと…」
と、そう呟き、そして着替える為にだろう、立ち上がる。
「そ、そうよね…お盆ですもの…ね…」
そしてわたしは急に、そんな
『ごめんなさい』という言葉が心に沁み入り、なんとなく寂しくなってきてしまった。
そして、着替えの為にリビングルームに消えていくみさえさんの後ろ姿を眺め、心を騒つかせてしまうのだ…
それは…
昨夜からのこのみさえさんとの愛の抱擁が…
これで終わってしまうのではないか…
と、いう不安と寂しさの想いからであった。
夢の様な出来事であったからこそ…
一夜の夢で終わってしまうのではないか…
心が寂しく、そして、そう騒ついてくる。
「……ぇ…ぁ…ぅん……るわよ……」
わたしは、そんなみさえさんの後ろ姿を眺めながら、微かに聞こえてくる話し声に聞き耳を立ててしまうのだ。
あ、そうか…
「うん、8時過ぎには戻るから…」
今度はハッキリと、そう聞こえてきた。
そうだわ…
みさえさんは父親が亡くなっていると云っていた…
だから、お盆のお迎えのお墓参りがあるんだ…
「ふうぅ…」
みさえさんはそうため息を漏らしながら戻ってきた。
「あらっ、ヤダわ…」
そして自分が全裸なのに初めて気付いた様で、慌ててわたしのいるベッドへと潜り込んできたのだ。
「お墓参りだからって…の、電話…」
と、そしてペロッと舌を出して呟いてくる。
あ、かわいい…
そう、また、その仕草が可愛くて、わたしの心を騒つかせてくるのだ。
「ほら、一昨日から二日間お泊まりになっちゃったから…」
と、言ってきた。
「それに今日はお盆のお迎えだから…
父親のお墓参りに行かないと…」
そしてみさえさんは、わたしに申し訳なさそうに続けて言ってくる。
「ううん、わたしこそ気づかないでごめんなさい…
わたしん家は仏様いないから…」
そう、未だに両祖父祖母共々健在であるから、わたしにとっては昔からお盆休みは夏休みの連休でしかないのだ。
「だから…ごめんなさい…帰らないと…」
と、そう呟き、そして着替える為にだろう、立ち上がる。
「そ、そうよね…お盆ですもの…ね…」
そしてわたしは急に、そんな
『ごめんなさい』という言葉が心に沁み入り、なんとなく寂しくなってきてしまった。
そして、着替えの為にリビングルームに消えていくみさえさんの後ろ姿を眺め、心を騒つかせてしまうのだ…
それは…
昨夜からのこのみさえさんとの愛の抱擁が…
これで終わってしまうのではないか…
と、いう不安と寂しさの想いからであった。
夢の様な出来事であったからこそ…
一夜の夢で終わってしまうのではないか…
心が寂しく、そして、そう騒ついてくる。
