
シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング9 美冴とゆかり
245 『夢の国』に融ける(4)
「セミスウィートの一泊15万円の部屋なら空いてるってさ…」
「あっ、うん、お願いするわ」
「えっ、一泊15万円だぜ…」
「うん、平気」
本当に、背に腹はかえられない…
しかも、金額は問題では無いのである。
「うひゃあ、リッチな彼氏なんだぁ…」
「うん…」
稲葉ディレクターになんか、どう思われても構わない…
「じゃあ、俺の名前で押さえるから…
あ、そう、お嬢さん、貸しだからね」
「あ、うん、わかってる…から…」
「よしっ、お盆明けに連絡するから出てよねっ」
「うん、わかったわ、約束する、出るから…
稲葉さん、ありがとうね…」
「うわぁ、お嬢さんに初めてお礼云われたぁ」
稲葉ディレクターは最後にそう言って電話を切った。
初めてお礼を云われた…
そうなのか、そんなわたしだったっけ?…
だが、そんなことはどうでもよかった。
美冴さんと一泊で『夢の国』だ…
そっちの方が重要なのだ。
正に、夢のような『夢の国』となった…
「あ、ゆかりさん、お先頂きましたぁ」
そのタイミングで美冴さんがシャワーから出てきた。
「あっ、ねぇ、美冴さん、あのね、今夜ね…
ベイサイドのホテル予約取れたのっ」
「ええっ、あのベイサイドのっ?」
すると美冴さんは喜びの声を上げてくる。
「うん、だから、泊まれます?」
わたしは恐る恐る訊く。
「キャー、もちろんですよぉ、喜んでぇ…」
「あ、あぁ、よかったぁ…
あ、でも、健太は大丈夫なの?」
「うん、大丈夫ですよ、明日の夜でも、ううん、明後日にしちゃうから」
と、美冴さんは悪戯っぽい顔をしながらそう言ってくれた。
「それより、ゆかりさんの方は大丈夫なんですか?」
「うん、わたしも、美冴さんと一緒なら、明日、いや、明後日にしちゃいますよぉ」
そう…
もう今更…
一日、二日延びたって全然構わない…
なぜなら美冴さんと一緒なのだから…
そう…
美冴さんとの夢の様な時間の方が…
今となっては大切になっていたから…
それに…
この美冴さんとの、夢の様な時間は…
このお盆休みだけだから…
そんな想いが、心の奥に…
隠れていたから…
最後に夢の時間を…
『夢の国』で過ごしたい…
「セミスウィートの一泊15万円の部屋なら空いてるってさ…」
「あっ、うん、お願いするわ」
「えっ、一泊15万円だぜ…」
「うん、平気」
本当に、背に腹はかえられない…
しかも、金額は問題では無いのである。
「うひゃあ、リッチな彼氏なんだぁ…」
「うん…」
稲葉ディレクターになんか、どう思われても構わない…
「じゃあ、俺の名前で押さえるから…
あ、そう、お嬢さん、貸しだからね」
「あ、うん、わかってる…から…」
「よしっ、お盆明けに連絡するから出てよねっ」
「うん、わかったわ、約束する、出るから…
稲葉さん、ありがとうね…」
「うわぁ、お嬢さんに初めてお礼云われたぁ」
稲葉ディレクターは最後にそう言って電話を切った。
初めてお礼を云われた…
そうなのか、そんなわたしだったっけ?…
だが、そんなことはどうでもよかった。
美冴さんと一泊で『夢の国』だ…
そっちの方が重要なのだ。
正に、夢のような『夢の国』となった…
「あ、ゆかりさん、お先頂きましたぁ」
そのタイミングで美冴さんがシャワーから出てきた。
「あっ、ねぇ、美冴さん、あのね、今夜ね…
ベイサイドのホテル予約取れたのっ」
「ええっ、あのベイサイドのっ?」
すると美冴さんは喜びの声を上げてくる。
「うん、だから、泊まれます?」
わたしは恐る恐る訊く。
「キャー、もちろんですよぉ、喜んでぇ…」
「あ、あぁ、よかったぁ…
あ、でも、健太は大丈夫なの?」
「うん、大丈夫ですよ、明日の夜でも、ううん、明後日にしちゃうから」
と、美冴さんは悪戯っぽい顔をしながらそう言ってくれた。
「それより、ゆかりさんの方は大丈夫なんですか?」
「うん、わたしも、美冴さんと一緒なら、明日、いや、明後日にしちゃいますよぉ」
そう…
もう今更…
一日、二日延びたって全然構わない…
なぜなら美冴さんと一緒なのだから…
そう…
美冴さんとの夢の様な時間の方が…
今となっては大切になっていたから…
それに…
この美冴さんとの、夢の様な時間は…
このお盆休みだけだから…
そんな想いが、心の奥に…
隠れていたから…
最後に夢の時間を…
『夢の国』で過ごしたい…
