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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 247 『夢の国』に融ける(6)

「あっ、メールかぁ、それいいかもぉ」

「そうなんですよ、一応、ウソつくから、電話だとニュアンスや言葉尻を読まれちゃうの嫌だから…」

「そうよね、わたしもメールにしよう」
 と、いうことで盛り上がり…
 明日の夜まてゆっくり出来るようにと、ゆかりさんも大原本部長にメールをしたのであった。

 だから、それが…

 邪魔がいなくなった…
 と、いうことなのである。


「じゃあさぁ、さっそくホテル内の『夢の国』ショップ行きましょうよ」

 そこで… 

 お互いにねずみの男女キャラクターのカチューシャを買い…

 『夢の国』オリジナルの色違いのお揃いTシャツを買い…

 キャラクター柄のポーチを買い…

『夢の国』ファッションに身を纏い…

 わたし達は『夢の国』に入園をする…


 そして…
『宇宙空間ジェットコースター』
『地中海の海賊』
『99人のお化け屋敷』
『子供の国』
 等々のアトラクションを楽しみ…

『チュロス』や『ピザ』を食べ…

『夜の電飾パレード』
『花火』
 等を、堪能した。

「ふうぅ、ヤバいわぁ…」

「あぁ楽しいわぁ…」

 すっかりわたし達は楽しみ…

 そして…

 子供に還った様にテンションが上がっていた…

 また、このほぼ満員の、沢山の人混みが…

 わたし達二人の存在感を普通に消してくれ…

 テンション爆上がりも加味され…

 この三日間、心の奥にしまい込んでいる、ビアンという不惑な想いをも打ち消してくれていたのだ…

 そう…

 わたし達二人は…

 人混みに融けて…

 流されてもいた…

 そして…

 周りには誰も知り合いがいない…

 開放感しかない…




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