
シャイニーストッキング
第12章 もつれるストッキング1 松下律子
25 緊張気味…
「失礼します」
午前11時15分…
西新宿の本社コールセンター部から、越前屋朋美くんが常務室に入って来た。
「あ、『新規プロジェクト』の越前屋朋美と申します」
「はい、伺っております、どうぞ中へ…」
「あ、はい、失礼します」
と、彼女らしからぬ、塩らしい顔付きで入って来たのだ。
「おお、越前屋くん、悪いな、わざわざ…
だが、午後からでいいと言ったんだが…」
「は、はい、佐々木室長が早く行けと…
あ、大原常務、あのぉ、常務就任おめでとうございます」
「おいおい、そんな固くなるなよ…
ま、ありがとうな」
緊張気味の面持ちで越前屋くんがそう挨拶をしてきたので、少しでも和らげようと…
「お、そうだ、一緒に昼メシでも行くか、そこで訊きたい事もあるし…」
そう伝え、秘書の律子を見ると…
パソコンを見て…
「はい、大丈夫です」
と、言ってきた。
「え、は、昼メシって…」
「おいおい、越前屋くん、そんな緊張するなよ」
そう笑い掛ける。
「は、はい、なんか、常務さんになったと思うとぉ…」
「はは、そんなこの前と中身は変わらないよ…
あ、そうだ、律子くん、この彼女はなかなか優秀なんだぞ」
「はい、承知しております…
越前屋さまの事は、田中秘書課長からも何度もお名前を聞いてましたし…」
と、私が告げると、そう応えを返してくる。
やはり律子は秘書としてはかなり優秀みたいだ…
もう既に、あらかたの関係各所の人材は把握済みらしい。
秘書としてもかなり期待できる…
「よぉし、昼メシ行くかぁ…
さあ、越前屋くん、何が食いたい?」
そう訊くと…
「あ、わたしぃ、お肉が食べたいですぅ…
あっ…やだ、わたしったら…」
と、この前までの明るくて優秀な越前屋朋美くんに戻ったようである…
「おぉ、肉か、いいなぁ」
そして二人でランチに向かう。
「失礼します」
午前11時15分…
西新宿の本社コールセンター部から、越前屋朋美くんが常務室に入って来た。
「あ、『新規プロジェクト』の越前屋朋美と申します」
「はい、伺っております、どうぞ中へ…」
「あ、はい、失礼します」
と、彼女らしからぬ、塩らしい顔付きで入って来たのだ。
「おお、越前屋くん、悪いな、わざわざ…
だが、午後からでいいと言ったんだが…」
「は、はい、佐々木室長が早く行けと…
あ、大原常務、あのぉ、常務就任おめでとうございます」
「おいおい、そんな固くなるなよ…
ま、ありがとうな」
緊張気味の面持ちで越前屋くんがそう挨拶をしてきたので、少しでも和らげようと…
「お、そうだ、一緒に昼メシでも行くか、そこで訊きたい事もあるし…」
そう伝え、秘書の律子を見ると…
パソコンを見て…
「はい、大丈夫です」
と、言ってきた。
「え、は、昼メシって…」
「おいおい、越前屋くん、そんな緊張するなよ」
そう笑い掛ける。
「は、はい、なんか、常務さんになったと思うとぉ…」
「はは、そんなこの前と中身は変わらないよ…
あ、そうだ、律子くん、この彼女はなかなか優秀なんだぞ」
「はい、承知しております…
越前屋さまの事は、田中秘書課長からも何度もお名前を聞いてましたし…」
と、私が告げると、そう応えを返してくる。
やはり律子は秘書としてはかなり優秀みたいだ…
もう既に、あらかたの関係各所の人材は把握済みらしい。
秘書としてもかなり期待できる…
「よぉし、昼メシ行くかぁ…
さあ、越前屋くん、何が食いたい?」
そう訊くと…
「あ、わたしぃ、お肉が食べたいですぅ…
あっ…やだ、わたしったら…」
と、この前までの明るくて優秀な越前屋朋美くんに戻ったようである…
「おぉ、肉か、いいなぁ」
そして二人でランチに向かう。
