シャイニーストッキング
第12章 もつれるストッキング1 松下律子
28 切り札の認知
「その青山くんは優秀なのか?」
すかさず問うと…
「あ、はい、株式運用の手腕は抜群でした…」
その彼は新潟支社に異動になっても腐らずに、瞬く間に新潟支社の資産運用を高め、利益を上げたそうであった。
「ほぉ…」
これはもしかしたら、私の秘密兵器になるかもしれない…
「あと、他にはいないか?」
とにかく、前、真中常務はかなり好き勝手にこの生保会社を私物化していて、アンチは全て飛ばし、周りには自分のイエスマンしか置かなくなっていたそうであった。
なんとかこの越前屋くんに、他にもアンチで飛ばされたままの優秀な人材を、つまりは秘密兵器、切り札的になりそうな人材を認知し…
できれば自分の手駒的にキープしておきたいのである。
それには、実質、この生保会社の元ナンバーワン総合職の越前屋くんの人脈力が必要であったのだ…
「ええとぉ…他にかぁ…うーん…」
「あ、いや、急に悪かったな…
だが、この生保をもう一度立て直したいと思ってな…」
「あ、はい、分かってますぅ」
越前屋くんはにこやかな笑みを浮かべ応えてくる。
そして…
「わたしもぉ、なんとか、この生保を…
この会社を…
もう一度元気になって欲しいですからぁ…」
さすが聡明な彼女である、そんな私の意図を一瞬で読み取ったようであった。
それにゆかりに理由を聞いてはいたが、日本のエリート官僚の道を蹴ってまで、この生保会社に入れ込んでいた彼女であるから…
思い入れの重さは、私の想像を超えるであろう。
「あ、それにぃ、本部長、ああ、失礼しましたぁ、大原常務」
言い間違えて慌ててしまう。
「いや、肩書きなんて何でもいいんだよ」
「あ、はい…ごめんなさい…
あのですねぇ…」
そして越前屋くんは…
「元々ぉ、この会社は、あ、いや、生保ってぇ…」
彼女は、生保に対する熱い想いを語り出してきたのだ…
そしてその熱い想い、思いの話しは、私にとっては…
目から鱗が落ちる様な話しであった…
「その青山くんは優秀なのか?」
すかさず問うと…
「あ、はい、株式運用の手腕は抜群でした…」
その彼は新潟支社に異動になっても腐らずに、瞬く間に新潟支社の資産運用を高め、利益を上げたそうであった。
「ほぉ…」
これはもしかしたら、私の秘密兵器になるかもしれない…
「あと、他にはいないか?」
とにかく、前、真中常務はかなり好き勝手にこの生保会社を私物化していて、アンチは全て飛ばし、周りには自分のイエスマンしか置かなくなっていたそうであった。
なんとかこの越前屋くんに、他にもアンチで飛ばされたままの優秀な人材を、つまりは秘密兵器、切り札的になりそうな人材を認知し…
できれば自分の手駒的にキープしておきたいのである。
それには、実質、この生保会社の元ナンバーワン総合職の越前屋くんの人脈力が必要であったのだ…
「ええとぉ…他にかぁ…うーん…」
「あ、いや、急に悪かったな…
だが、この生保をもう一度立て直したいと思ってな…」
「あ、はい、分かってますぅ」
越前屋くんはにこやかな笑みを浮かべ応えてくる。
そして…
「わたしもぉ、なんとか、この生保を…
この会社を…
もう一度元気になって欲しいですからぁ…」
さすが聡明な彼女である、そんな私の意図を一瞬で読み取ったようであった。
それにゆかりに理由を聞いてはいたが、日本のエリート官僚の道を蹴ってまで、この生保会社に入れ込んでいた彼女であるから…
思い入れの重さは、私の想像を超えるであろう。
「あ、それにぃ、本部長、ああ、失礼しましたぁ、大原常務」
言い間違えて慌ててしまう。
「いや、肩書きなんて何でもいいんだよ」
「あ、はい…ごめんなさい…
あのですねぇ…」
そして越前屋くんは…
「元々ぉ、この会社は、あ、いや、生保ってぇ…」
彼女は、生保に対する熱い想いを語り出してきたのだ…
そしてその熱い想い、思いの話しは、私にとっては…
目から鱗が落ちる様な話しであった…