シャイニーストッキング
第12章 もつれるストッキング1 松下律子
36 憧れの…
「ええ、でもぉ、お姉さん、あ、すいません、松下さん『CFP』持ってるなんて凄いですぅ」
大原常務が常務室から出ていくと、すかさず越前屋さんがそう言ってきた。
「はい、たまたまですよ」
「ビジネスコンサルタント系って?」
「はい、主にファンド投資系でした…」
「へぇ、そうなんだぁ…
なんかぁ秘書さんだけじゃ勿体ないですよぉ」
そう彼女は感心した様に話してくる。
「でも、もう現実的な経済の流れからは離れてしまっているのでまたもう一度勉強し直さなくちゃ役には立たないですよ」
わたしはそう応える。
「わたしも同じですよぉ」
「でも越前屋さんは本当にこの生保会社、ううん、この会社内の女性社員全体の事を良く考えてらっしゃるから…」
それは本当にそう想い、そして感心していた。
「まぁでもぉ、本当にこの会社の男尊女卑の風潮は酷くってぇ…」
それは色々な処から訊いていた。
「だからぁ大原常務さんがぁ執行役員として来てくれた時はまるで神様みたく感じたんですよぉ…
それはこの社内の女性社員のほとんど皆も同じ様に感じていてぇ…」
それもよく理解している…
そもそもが秘書室長がそうであったから。
だからわたしはその越前屋さんの話しに黙って頷く…
「それにぃ、結構イケるじゃないですかぁ?」
「は、イケる?」
「あ、うん…す、素敵…ってぇ…」
越前屋さんは恥ずかしそうな顔をする。
「はい、そうですよね…
大原常務は…素敵です」
それには全く異論は無い。
「ねぇ、そうですよねぇっ、お姉さん、あ、松下さんもそう思いますよねっ」
「はい、わたしも思います」
「きゃぁ、やっぱりぃ…
わたしぃ、本当に憧れてるんですぅ」
越前屋さんは本当に明るくて、かわいい…
「だからぁ、新規プロジェクトに誘われた時は、本当に嬉しくてぇ…」
それからまた彼女は生保に関する熱い想いや、今度の新規プロジェクトに関する情熱等に対して話してくれた。
そして、その話しが一段落したタイミングで…
「そういえば…
佐々木ゆかり部長兼新規プロジェクト室長さんてどんな方なんですか?」
わたしは…
さり気なく訊いてみる。
「え、あぁ、佐々木室長さんですかぁ?」
「はい、わたし中途採用なんで存じ上げなくて…」
嘘をつく…
「ええ、でもぉ、お姉さん、あ、すいません、松下さん『CFP』持ってるなんて凄いですぅ」
大原常務が常務室から出ていくと、すかさず越前屋さんがそう言ってきた。
「はい、たまたまですよ」
「ビジネスコンサルタント系って?」
「はい、主にファンド投資系でした…」
「へぇ、そうなんだぁ…
なんかぁ秘書さんだけじゃ勿体ないですよぉ」
そう彼女は感心した様に話してくる。
「でも、もう現実的な経済の流れからは離れてしまっているのでまたもう一度勉強し直さなくちゃ役には立たないですよ」
わたしはそう応える。
「わたしも同じですよぉ」
「でも越前屋さんは本当にこの生保会社、ううん、この会社内の女性社員全体の事を良く考えてらっしゃるから…」
それは本当にそう想い、そして感心していた。
「まぁでもぉ、本当にこの会社の男尊女卑の風潮は酷くってぇ…」
それは色々な処から訊いていた。
「だからぁ大原常務さんがぁ執行役員として来てくれた時はまるで神様みたく感じたんですよぉ…
それはこの社内の女性社員のほとんど皆も同じ様に感じていてぇ…」
それもよく理解している…
そもそもが秘書室長がそうであったから。
だからわたしはその越前屋さんの話しに黙って頷く…
「それにぃ、結構イケるじゃないですかぁ?」
「は、イケる?」
「あ、うん…す、素敵…ってぇ…」
越前屋さんは恥ずかしそうな顔をする。
「はい、そうですよね…
大原常務は…素敵です」
それには全く異論は無い。
「ねぇ、そうですよねぇっ、お姉さん、あ、松下さんもそう思いますよねっ」
「はい、わたしも思います」
「きゃぁ、やっぱりぃ…
わたしぃ、本当に憧れてるんですぅ」
越前屋さんは本当に明るくて、かわいい…
「だからぁ、新規プロジェクトに誘われた時は、本当に嬉しくてぇ…」
それからまた彼女は生保に関する熱い想いや、今度の新規プロジェクトに関する情熱等に対して話してくれた。
そして、その話しが一段落したタイミングで…
「そういえば…
佐々木ゆかり部長兼新規プロジェクト室長さんてどんな方なんですか?」
わたしは…
さり気なく訊いてみる。
「え、あぁ、佐々木室長さんですかぁ?」
「はい、わたし中途採用なんで存じ上げなくて…」
嘘をつく…