シャイニーストッキング
第12章 もつれるストッキング1 松下律子
41 律子の秘密(3)
「そうなんだよ、あ、律子もかなり美人だがあの彼女も見劣りはしないなぁ…
なぁ大原くん?」
と、山崎専務が訊いてきた。
「は、はい…そうですねぇ」
かなりバツが悪い。
「そんな綺麗な方なんですかぁ?」
今度は律子までが話しに乗ってくる。
「あ、あぁ、ま、まあ、美人だな…」
私はそう呟くしかなかった。
確か律子はまだゆかりを見た事が無かった筈…
「今度、拝見してみたいですわ…」
律子は、少し意地悪気な顔で呟いてくる。
ヤバい…
完全に弄りに来ている…
そして脳裏には、あの記者会見の前日の深夜のゆかりからの着信を、律子が防いできたというあの時の心の騒めきが蘇ってきていた。
「あらぁ、大原さんは美女に囲まれてるんですわねぇ」
と、ママまで揶揄ってくる。
「あ、いや、それは…そのぉ…」
律子の私を見てくる目に、なんとなくバツが悪い思いがしてしまう。
「デザートでございます…」
すると、そのタイミングでデザートが運ばれてきて、なんとかその場の空気が変わったのだ。
ふう…
私は内心、かなりホッとした。
ゆかりに関しては、本当の事を知っている律子が同席しているとかなりバツが悪いのだ…
とりあえず今夜は、律子の秘密が知りたいのだから。
この山崎専務と律子との関係の秘密を?…
ミステリアスな律子の過去を?…
考えたら、私はこの律子の事は、本当に何も知らないのだ。
知っている事といえば…
律子の妖しい魅力と…
いや、それしか知らないのてある。
魅力的な律子の妖艶な妖しさしか…
知らない。
「さてと…」
食後のエスプレッソが運ばれてきたら、山崎専務がそう呟き、私の顔を見つめる。
いよいよだ…
「うーん、どこから話そうか?」
そう呟きながら、山崎専務は律子の顔を見つめていく。
すると律子は微笑みながら…
「わたしのおじいさまとの関係からがよろしいのでは?」
と、そう囁いた。
「あ、そうか、そうだなぁ…」
私の顔を見ながら…
「大原くん、経営の神様って知っているか?」
すると、山崎専務はそう訊いてきたのだ…
「え?…
経営の…神様…ですか?」
経営の神様…
それは一代で世界的な電器メーカーの創業者の呼称である。
「そうなんだよ、あ、律子もかなり美人だがあの彼女も見劣りはしないなぁ…
なぁ大原くん?」
と、山崎専務が訊いてきた。
「は、はい…そうですねぇ」
かなりバツが悪い。
「そんな綺麗な方なんですかぁ?」
今度は律子までが話しに乗ってくる。
「あ、あぁ、ま、まあ、美人だな…」
私はそう呟くしかなかった。
確か律子はまだゆかりを見た事が無かった筈…
「今度、拝見してみたいですわ…」
律子は、少し意地悪気な顔で呟いてくる。
ヤバい…
完全に弄りに来ている…
そして脳裏には、あの記者会見の前日の深夜のゆかりからの着信を、律子が防いできたというあの時の心の騒めきが蘇ってきていた。
「あらぁ、大原さんは美女に囲まれてるんですわねぇ」
と、ママまで揶揄ってくる。
「あ、いや、それは…そのぉ…」
律子の私を見てくる目に、なんとなくバツが悪い思いがしてしまう。
「デザートでございます…」
すると、そのタイミングでデザートが運ばれてきて、なんとかその場の空気が変わったのだ。
ふう…
私は内心、かなりホッとした。
ゆかりに関しては、本当の事を知っている律子が同席しているとかなりバツが悪いのだ…
とりあえず今夜は、律子の秘密が知りたいのだから。
この山崎専務と律子との関係の秘密を?…
ミステリアスな律子の過去を?…
考えたら、私はこの律子の事は、本当に何も知らないのだ。
知っている事といえば…
律子の妖しい魅力と…
いや、それしか知らないのてある。
魅力的な律子の妖艶な妖しさしか…
知らない。
「さてと…」
食後のエスプレッソが運ばれてきたら、山崎専務がそう呟き、私の顔を見つめる。
いよいよだ…
「うーん、どこから話そうか?」
そう呟きながら、山崎専務は律子の顔を見つめていく。
すると律子は微笑みながら…
「わたしのおじいさまとの関係からがよろしいのでは?」
と、そう囁いた。
「あ、そうか、そうだなぁ…」
私の顔を見ながら…
「大原くん、経営の神様って知っているか?」
すると、山崎専務はそう訊いてきたのだ…
「え?…
経営の…神様…ですか?」
経営の神様…
それは一代で世界的な電器メーカーの創業者の呼称である。