シャイニーストッキング
第12章 もつれるストッキング1 松下律子
45 律子の秘密(7)
「あ、はい…
実はわたし、多分、ファザコンで…」
「うむ、そう父親が、まぁ、浮気で離婚し、律子は母親の方には行ったのだが、姓だけは父親方の苗字を継続してなぁ」
「は、はい…」
更に消え入る様な声で返事をする。
「う、浮気は許せないけど…
嫌いにはなれなくて…
ま、離婚の原因にはかなり母親の影響も強かったのと…
やはり、父親が好きでしたから…」
「ま、そんな事もあったのだが、律子は色々な資格やビジネス資格を取得して、まずは父親の職種と同じビジネスコンサルタント系の会社に就職したんだが…」
なるほど…
だからこそのあの数々のビジネス資格取得なのか…
「そのビジネス系コンサルタント会社が、ほら、ここからは大原くんにも話しをしたが…
例の…」
そう、そのコンサルタント会社が、例の某財閥系のお坊ちゃをが経営している会社で、紆余曲折はあったのだが、そのお坊ちゃま社長と律子が恋愛をし、揉めて別れての…ストーカー的な存在になった…
との流れである、という。
(P266~参照)
「その間に律子の父親が『阪神淡路大震災』で亡くなったり…
会長も寄る年波により亡くなったりと…」
「そうね…」
と、ここでようやくママが口を開く。
「私は会長存命中に、律子の後見人的な依頼を受けていたし…
晩年の会長は、半分は律子のあのマンションにも通っていたくらいの溺愛振りであったし…」
ちょうどその頃に、例の、お坊ちゃま社長のストーカー的存在から身を隠す意味と…
会長からもう少し世間を知る為にもと…
「はい…」
そこでママが返事をし…
「わたしが律ちゃんをお預かりしたのよね」
と、律子を見ながらそう囁いた。
「あ、そうか、なるほど…」
ここでようやく私の一つの疑問であった…
『なぜに律子が銀座のクラブで働いているのか?』
が、解決したのだ。
そして、なんとなくミステリアスな、霧が掛かっていた様な…
律子の魅惑…
魅力…
妖艶さ…
等々の疑問も晴れた。
「そして…」
すると山崎専務がキリッとした目付きに変わり、私を見つめ…
「そんな偉大な『経営の神様』の血脈を完全に受け継いでいるこの律子の後見人的な立場というモノは…
律子には少し失礼な物言いにはなってしまうが…」
「あ、はい…
実はわたし、多分、ファザコンで…」
「うむ、そう父親が、まぁ、浮気で離婚し、律子は母親の方には行ったのだが、姓だけは父親方の苗字を継続してなぁ」
「は、はい…」
更に消え入る様な声で返事をする。
「う、浮気は許せないけど…
嫌いにはなれなくて…
ま、離婚の原因にはかなり母親の影響も強かったのと…
やはり、父親が好きでしたから…」
「ま、そんな事もあったのだが、律子は色々な資格やビジネス資格を取得して、まずは父親の職種と同じビジネスコンサルタント系の会社に就職したんだが…」
なるほど…
だからこそのあの数々のビジネス資格取得なのか…
「そのビジネス系コンサルタント会社が、ほら、ここからは大原くんにも話しをしたが…
例の…」
そう、そのコンサルタント会社が、例の某財閥系のお坊ちゃをが経営している会社で、紆余曲折はあったのだが、そのお坊ちゃま社長と律子が恋愛をし、揉めて別れての…ストーカー的な存在になった…
との流れである、という。
(P266~参照)
「その間に律子の父親が『阪神淡路大震災』で亡くなったり…
会長も寄る年波により亡くなったりと…」
「そうね…」
と、ここでようやくママが口を開く。
「私は会長存命中に、律子の後見人的な依頼を受けていたし…
晩年の会長は、半分は律子のあのマンションにも通っていたくらいの溺愛振りであったし…」
ちょうどその頃に、例の、お坊ちゃま社長のストーカー的存在から身を隠す意味と…
会長からもう少し世間を知る為にもと…
「はい…」
そこでママが返事をし…
「わたしが律ちゃんをお預かりしたのよね」
と、律子を見ながらそう囁いた。
「あ、そうか、なるほど…」
ここでようやく私の一つの疑問であった…
『なぜに律子が銀座のクラブで働いているのか?』
が、解決したのだ。
そして、なんとなくミステリアスな、霧が掛かっていた様な…
律子の魅惑…
魅力…
妖艶さ…
等々の疑問も晴れた。
「そして…」
すると山崎専務がキリッとした目付きに変わり、私を見つめ…
「そんな偉大な『経営の神様』の血脈を完全に受け継いでいるこの律子の後見人的な立場というモノは…
律子には少し失礼な物言いにはなってしまうが…」