シャイニーストッキング
第12章 もつれるストッキング1 松下律子
62 部長佐々木ゆかり(6)
「あ、例の決起集会なんですが…」
「あ、うん」
「越前屋の叔母さんのお店でよいかな?って」
「あぁ、そうね、それはいいかも」
そう…
わたしは健太に『新規プロジェクト』の決起集会を兼ねた親睦会の段取りを頼んでいたのだ。
「じゃあさっそく越前屋に電話をしてみます」
「うん」
その時わたしは閃いた…
「じゃあさ、せっかくだし、今からそのお店に下見を兼ねて、皆で行こうか」
そう、常務室に行った越前屋さんに、秘書の話しも聞いてみたいし…
いや、それが一番の狙いなのだが。
「あ、いいですね」
「でしょう、伊藤さんもさぁ」
と、伊藤敦子さんにも声を掛ける。
「はい、そうですね」
「あ、そうだ、伊藤さんは今夜は?」
「いえ、今夜はとりあえずえつの家に…」
そう、彼女は、お盆休み前に退職しようと決めていたから、それまで住んでいたマンションを引き払ってしまっていて…
まだ、宿無し状態であるのだ。
「あら、そうなんだ、じゃぁ行けるわね?」
「はい、喜んでご一緒します」
「そうだ健太、美冴さんも誘ったら?」
「あ、はい、いいんですか?」
「うん」
わたしは頷く。
わたし、越前屋さん、伊藤さん、健太、美冴さん…
急遽、五人の下見を兼ねた飲み会となる。
「じゃあさ、伊藤さんが場所分かるから、越前屋さんに電話して先に向かっていてよ…
わたしは一度コールセンター部に顔を出してから向かうから…」
そう告げて、コールセンター部に向かう。
どうせ今夜は彼、大原常務は、常務就任絡みで山崎専務と銀座辺りに繰り出すに違いないから…
だから、わたしも寂しくならないように丁度良いんだ。
コールセンター部に向かうエレベーターの中でそう思う…
今朝は彼の部屋から出勤したから、余計に羽田のマンションに帰るのは寂しいし…
それに少しでも早く越前屋さんから秘書の松下さんの情報を聞いてみたいから。
「あ、例の決起集会なんですが…」
「あ、うん」
「越前屋の叔母さんのお店でよいかな?って」
「あぁ、そうね、それはいいかも」
そう…
わたしは健太に『新規プロジェクト』の決起集会を兼ねた親睦会の段取りを頼んでいたのだ。
「じゃあさっそく越前屋に電話をしてみます」
「うん」
その時わたしは閃いた…
「じゃあさ、せっかくだし、今からそのお店に下見を兼ねて、皆で行こうか」
そう、常務室に行った越前屋さんに、秘書の話しも聞いてみたいし…
いや、それが一番の狙いなのだが。
「あ、いいですね」
「でしょう、伊藤さんもさぁ」
と、伊藤敦子さんにも声を掛ける。
「はい、そうですね」
「あ、そうだ、伊藤さんは今夜は?」
「いえ、今夜はとりあえずえつの家に…」
そう、彼女は、お盆休み前に退職しようと決めていたから、それまで住んでいたマンションを引き払ってしまっていて…
まだ、宿無し状態であるのだ。
「あら、そうなんだ、じゃぁ行けるわね?」
「はい、喜んでご一緒します」
「そうだ健太、美冴さんも誘ったら?」
「あ、はい、いいんですか?」
「うん」
わたしは頷く。
わたし、越前屋さん、伊藤さん、健太、美冴さん…
急遽、五人の下見を兼ねた飲み会となる。
「じゃあさ、伊藤さんが場所分かるから、越前屋さんに電話して先に向かっていてよ…
わたしは一度コールセンター部に顔を出してから向かうから…」
そう告げて、コールセンター部に向かう。
どうせ今夜は彼、大原常務は、常務就任絡みで山崎専務と銀座辺りに繰り出すに違いないから…
だから、わたしも寂しくならないように丁度良いんだ。
コールセンター部に向かうエレベーターの中でそう思う…
今朝は彼の部屋から出勤したから、余計に羽田のマンションに帰るのは寂しいし…
それに少しでも早く越前屋さんから秘書の松下さんの情報を聞いてみたいから。