シャイニーストッキング
第12章 もつれるストッキング1 松下律子
71 準備室室長佐々木ゆかり(9)
それにこれからのわたしと、彼、大原常務は、益々、更に多忙になり、もしかしたら逢瀬の時間もままならないくらいになるのは…
明白だから。
寂しい夜を迎えるに違い無い筈だから…
だからこそ、美冴さんの存在感は、多分に、これから益々重要になってくるし、甘えてしまう筈であり…
そして、いつでも他人の目を気にしないわたしのマンションが空いていたならば…
間違い無く美冴さんを誘い…
心の歯止めが…
抑えが…
効かなくなるのが分かるから。
だからこそ、この第三者の存在であり部下でもある伊藤敦子さんが、わたしの空いているマンションの一部屋をシェアしてくれる事が…
これからのわたしの為に、必要となる筈なのだ。
『ええ…でもぉ…』
伊藤敦子さんは、益々、戸惑いと困惑の表情を浮かべてくる。
それはそうであろう…
突然の、いきなりの、こんな提案なのだから。
ましてや、わたしは上司であるし…
そして、正に、予想もしなかった、いや、予想なんであり得ないほどの、いきなりで、突然の誘いであるから…だ。
「ええ、あっちんいいなぁ…
ゆかり室長さんに憧れてるってぇ、言ってたんだからぁ、丁度良いじゃん…」
すると、脇から越前屋さんがそう言ってきた。
「えっ、あ、ま、そ、それは…」
伊藤さんが恥ずかしそうに下を向く。
「ええ、そんな憧れなんてぇ」
そうわたしが返すと…
「え、あ、だって…
女部長で、この『新プロジェクト』の準備室室長で…
それに美人で…
カッコよくてぇ…」
「そうよねぇ、わたしも憧れてます」
「あ、俺なんか大学時代から憧れてるし…」
と、美冴さんと健太がそう言ってきた。
「あら、やだわ、恥ずかしい…」
本当に恥ずかしかった…
「そうよぉ、あっちん、せっかくだからぁ、お邪魔しちゃえばぁ…」
越前屋さんが更に煽ってくる。
そして…
わたしもますます本当に、そう思ってきていた。
一緒にシェアすれば…
きっと、公私を含めて色々と良い方向にいくかも…と。
それにこれからのわたしと、彼、大原常務は、益々、更に多忙になり、もしかしたら逢瀬の時間もままならないくらいになるのは…
明白だから。
寂しい夜を迎えるに違い無い筈だから…
だからこそ、美冴さんの存在感は、多分に、これから益々重要になってくるし、甘えてしまう筈であり…
そして、いつでも他人の目を気にしないわたしのマンションが空いていたならば…
間違い無く美冴さんを誘い…
心の歯止めが…
抑えが…
効かなくなるのが分かるから。
だからこそ、この第三者の存在であり部下でもある伊藤敦子さんが、わたしの空いているマンションの一部屋をシェアしてくれる事が…
これからのわたしの為に、必要となる筈なのだ。
『ええ…でもぉ…』
伊藤敦子さんは、益々、戸惑いと困惑の表情を浮かべてくる。
それはそうであろう…
突然の、いきなりの、こんな提案なのだから。
ましてや、わたしは上司であるし…
そして、正に、予想もしなかった、いや、予想なんであり得ないほどの、いきなりで、突然の誘いであるから…だ。
「ええ、あっちんいいなぁ…
ゆかり室長さんに憧れてるってぇ、言ってたんだからぁ、丁度良いじゃん…」
すると、脇から越前屋さんがそう言ってきた。
「えっ、あ、ま、そ、それは…」
伊藤さんが恥ずかしそうに下を向く。
「ええ、そんな憧れなんてぇ」
そうわたしが返すと…
「え、あ、だって…
女部長で、この『新プロジェクト』の準備室室長で…
それに美人で…
カッコよくてぇ…」
「そうよねぇ、わたしも憧れてます」
「あ、俺なんか大学時代から憧れてるし…」
と、美冴さんと健太がそう言ってきた。
「あら、やだわ、恥ずかしい…」
本当に恥ずかしかった…
「そうよぉ、あっちん、せっかくだからぁ、お邪魔しちゃえばぁ…」
越前屋さんが更に煽ってくる。
そして…
わたしもますます本当に、そう思ってきていた。
一緒にシェアすれば…
きっと、公私を含めて色々と良い方向にいくかも…と。