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シャイニーストッキング

第12章 もつれるストッキング1   松下律子

 84  律子の想い(5)


 ニュチャ、ヌチャ、ニュチュ…

「あ、う、うぅ…」
 そのわたしの指の動きに彼は感じているらしく、前屈みになって喘ぐ。

「あら、どうしました?」

「う、あ、ぁ、うん」
 
 どうやら形勢が逆転したようである…

 ニュチャ、ヌチャ、ニュチュ…
 更に指先でシゴいていく。

「あ、お、おい…」

 かなり感じているみたい…
 わたしは指先を亀頭に絡める。

「お、う、うぅ…」

「あららぁ」
 彼の喘ぎを聞き、そう呟くと…

「う、わ、私だって、さっき挿入れて
そんなに余裕が無いんだからさ」
 そんな言い訳をしてきた。

「あら、そうだったんですかぁ」
 その言い訳は、わたしには嬉しい言葉である。

 なぜならば… 
 さっきの後ろからの挿入で、わたし一人が一方的に、勝手に絶頂を感じた訳では無くて、彼もそれなりに感じてくれていたという事であるから。

 やはり、わたし一人が一方的に感じ、イクよりかは、二人で一つの快感に昂ぶりたいから…
 そしてそれは、これから先何度も、何度となく抱かれて、愛されても、そうありたいというわたしの願望だからでもある。

 感じてくれているんだ…

「当たり前だろ、キミを抱くといつでも、恥ずかしいくらいに感じているんだからさ」

「あら、嬉しい…」

 その言葉は本当に嬉しい…

「うん…
 それ位に、キミ、あ、律子は本当に魅力的なんだ」

「あ、アナタぁ…」
 思わず心が震えてしまう。

「だから、アレだ…
 洗いっこは感じ過ぎちゃうから…
 サクッと洗ってさぁ」

「あ、は、はい」

「ベッドでさ、たっぷりさ…」

「は、はい、うん」

 心が揺れる…

 そう、ベッドで…

 それもわたしの部屋のベッドの上で…

 たっぷりと…

 愛されたい。


 だって、彼を…

 獲る…

 あの佐々木ゆかりという女から…

 獲る…

 奪う…

 そう決めたのだから。


 絶対にわたしの虜にし…

 彼を、わたしのモノ、男にすると誓ったのだから…





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