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シャイニーストッキング

第12章 もつれるストッキング1   松下律子

 87 律子の魅惑(10)

 私はこの自分的に異常ともいえる疼きの昂ぶりと共に、複雑に心の騒めきを感じてもきていたのだ。

 そ、そうなのか…

 私は、完全に律子に魅かれてしまっているのだろうか?…

 いや、魅かれているのは間違いは無いのだが?…

 それにプラスした何かが、何かを感じているのだ。

 すると…

「あら、そうだったんですかぁ」
 さっきの…
『うぅ、わ、私だって、さっき挿入れて
そんなに余裕が無いんだからさぁ…』
 咄嗟のそんな言い訳に、律子が嬉しそうな声で応えてきた。

 その彼女の笑顔と声音は本当に嬉しそうである…
 それはそうであろう、こんな中年の私が、律子に感じて余裕が無いって、必死に言い訳したのだから。

 そして、本当に嬉しそうだから、私はつい…
「当たり前だろ、キミを抱くといつでも、恥ずかしいくらいに感じているんだからさ」
 調子に載って、そう続ける。

 だがそれは、本当の本音でもあるのだ…

 
「あら、嬉しい…」

 本当に嬉しそう…

「うん…
 それ位に、キミ、あ、律子は本当に魅力的なんだ」
 そして私も続けてそう囁く。

 そうだよ、律子、キミは本当に魅力的で魅惑的なんだから…
 私はそう心の想いを゙伝える。

「あ、アナタぁ…」
 律子は本当に嬉しそうに呟いてくる。

 そうだ、そうなんだよ…

 私は、いやオレは、本当にこの律子に…

 この律子の魅惑に…

 魅かれてしまっているんだ…

 この時、そう実感をした。

 そして、もう一つの想いにも気付いたのである…

 それは…

 もう一つのオスの本能である…





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