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シャイニーストッキング

第12章 もつれるストッキング1   松下律子

 88 律子の魅惑(11)

 やはり私は、いやオレは、本当にこの律子に、彼女の魅惑に魅かれてしまっているんだ…
 この時、そう実感をした。

 そして、もう一つの想いにも気付いたのである…

 それは…

 もう一つのオスの本能である…

『支配欲』という欲望である。

 一つの本能は、メスを手に入れたい…
 である。

 そしてもう一つのオスの本能である支配欲…
 
 それは…

 征服したい…

 支配したい…

 その為の強力なパワーを手に入れたい…

 そして…
 今、気付いたのだ。

 この目の前の美しく、魅惑的なメスである律子…

 彼女は、それらのオスの本能の全てを満たす…

 満たしてくれる…

 そんな条件を全て持っているメスの存在なんだと。

 メス、女を欲する魅惑の美しさ…

 そして『征服欲』『支配欲』を満たす為に必要な強力なパワー、力、権力の源である存在感…

 つまりは、先に山崎専務から伝え、教わった律子の血脈…

 権力の象徴である『経営の神様』の血脈であるDNAを律子は持っているのだ…

『そんな存在がキミを゙選んだんだよ』
 不意に山崎専務のそんな声が、脳裏に響く。

 そして、その征服の為のパワー、力、権力の象徴がこの私の目の前にいるのである…

 これがオスの本能を刺激し、魅惑を満たし、魅かれてしまい…

 昂ぶる要因であるのだ…と。


 もちろん、女性としての完璧に近い律子の魅力に魅惑、魅了、そして魅せられているのは間違いないのだが…

 この連日、連夜、

 この律子をはじめ…

 ゆかり…

 美冴…

 そして元彼女であるきよっぺ…

 それにノン…

 これらの彼女達を抱き、愛して、十分に心もカラダも満たされているのにも関わらずに…

 また今夜もこの律子に対してこうまで欲情の昂ぶりの疼きを感じているのは…

 やはり…

 このもう一つのオスの本能…

 つまりは『征服欲』『支配欲』という昂ぶりの思いであり…

 私自身も権力を欲している…

 そして私も男なのだ…

 自覚が無いだけで、心の奥深くに
『権力への野望』を秘めているのかもしれない…
 いや、そうなのだろう。

 だからこそのこの律子に対しての…

 尽きない欲望、欲情なのだ…
 と、思われる。





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