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シャイニーストッキング

第12章 もつれるストッキング1   松下律子

 96 律子の想い(6)


「うわ、凄い濡れてるよ…」

「あぁ、やぁ、あ、アナタぁ…」

「ビシャビシャだぁ…」
 彼は、わたしの股間を弄りながら、そう言葉で愛撫してくる。

「やん、恥ずかしぃ…」
 わたしはそんな言葉責めに昂ぶり、感じてしまう。

 そして彼は更にクリトリスを弄ってきた…

「はぁ、うん、や、あ、イッ、あぁ…」                

 その指先の愛撫に昂ぶり、子宮が泣き出してきてカラダが小さくブルブルと震えてくる…

「んっ、や、あぁ、イッ…」
 わたしはそのクリトリス弄りの快感に必死に喘ぎ声を押し殺し、身悶えし、彼の背中にしがみついていく。

 そして…

「あぁっ、やっ、っくうぅ……」

 瞬く間にイッてしまう…

「あぁぁ……くぅぅ………」
 わたしは必死に喘ぎ声を゙押し殺そうと歯を食いしばり、その小さな絶頂感に枕に顔を押し付けながらぐったりとベッドに弛緩する。

「はぁぁ……」

 わたしはなんとなく…
 いや、彼の顔を、目を、見れないでいた。

 なぜならば…

 さっき…

 彼の愛撫により高まり、疼き昂ぶった時に、喘ぎ声を押し殺そうと口元に手を持っていくと彼の手によりその自らの手をスッと押さえられてしまった…

 そしてまたいつもの癖で、無意識に股間へ運んでしまっていた指先をも彼に押さえられてしまい…

『なぜ?』

『その癖はなぜ?』

 と、そんな彼の目による無言の問い掛けをされた気がして…
 いや、間違いなく、彼はわたしに問い掛けてきた。

 だが…

 いや…

 わたしはその癖を自覚はしているのだが…

 その癖の理由を…

 なぜしてしまうのか…

 話せない…

 ううん、違う…

 話したくはなかったから…


 いいえ…

 まだ…

 話せない…

 

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