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シャイニーストッキング

第12章 もつれるストッキング1   松下律子

 103 律子の秘密(15)

 まさか、あの可愛い優くんが…

 こっそりわたしの下着を悪戯しているのか?…


『もうさぁ、わたしのパンティ舐めてんだもん…
 ホント、マジ、信じられないわよぉ』
 と、部活動の先輩が続けて話していた。

 え、そ、そうなのか?…

 まさか、そんな事を?…

『洗濯済みのパンティだからまだマシだけどさぁ…』

『あぁ、ウチの弟なんて被ってましたからぁ…』
 
『ホント、男ってさぁ…』
 と、部室内のほぼ全員で盛り上っている。

 え、そうなのか?…

『そ、そうなの?』
 そしてわたしはつい…
 そんな心の中の動揺の声を漏らしてしまった。

『えっ、律子、なに、知らないの?』
 すると先輩が驚いた様に反応してくる。

『あ、は、はい…
 そ、その下着で、な、何を?』

『え、律子、本当にマジで訊いてきてるの?』
 先輩は驚いた様に訊いてきた。

『は、はい…』
 わたしは頷く。

『えぇ、オナニーに決まってんじゃん』

『え、お、オナニー?』

『うわぁ、律子、マジかぁ…』

 そう、この高校一年生時、16歳になったばかりのわたしは…
 本当に、ほぼ、そんな性知識には無知であったのだ。

 セックス…

 オナニー…

 あの時までは、なんとなくしか知らなかったのであった。

『え、ま、マジかぁ』
 と、先輩はやや呆れ気味に呟き…

『律子ぉ、ええとね、男ってね…』

 その先輩からの簡単な性知識講座は…

 正に「目から鱗」が…

 いや違う…

「青天の霹靂」と云えるほどの衝撃と驚きを覚えたのである。

『じゃあさぁ、当然さぁ…
 律子もさぁ…
 もちろん自分でシた事なんて無いわよねぇ?』

『え、じ、自分で?…』
 そんな先輩の問い掛けさえ、当時のわたしには理解しかねるほどに無知であったのだ。

 そしてその時に先輩から聞いた男の性のサガ、生理に…
 
 え、ま、まさか、あの優くんが?…
 
 あの可愛い優くんが?…

『ねぇ律子、あのさぁ、それが男として普通だからね…
 シてない、シない男が異常なんだからね…』

 だけどわたしには…

 衝撃と驚きであったのである。

 あの可愛い…

 優くんが?…



 そ、そんな…






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