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シャイニーストッキング

第12章 もつれるストッキング1   松下律子

 107 律子の秘密(19)

『…………ん………ぁ……ぁぁ…………ん…』

 ふと気付くと…
 いつの間にかわたしが下になり、優くんが上になって抱き締められていた。

『え?…』
 そして優くんは、唇を離し、上からわたしをジッと見つめていたのだ。

『え、あ、ゆ、優くん?…』

 その見つめてくる優くんの目の熱さに…

 ドキドキドキドキ…
 心が激しく高鳴り…

 ズキズキズキズキ…
 胸の奥が、いや、違う…

 おヘソの下の奥から、不思議な疼きの昂ぶりを感じていた。

『ぁ、あ、ゆ、優くん…』

『り゙、律っちゃん…』

 わたしたちは見つめ合って…
 いや、お互いの目が離せなくなっていたのだ。

 気付くと、いつの間にか雷鳴は遠退いていて、代わりに激しい夕立の雨音が…

 ザーーー…

 と、鳴っていた。

 あ…

 するとわたしの右脚の太腿辺りに、何か、硬い、堅い、固い、感触を感じる。

 え、まさか?…

 そしてソレは熱く、小さくブルブルと震えている様な…

 え、まさか、これは、優くんの…

 あ、アレなの?…

『普通の男はさぁ、みんなヤってるのよ…』

『ヤらなくちゃいられないのよ…』
 脳裏には、部室内での先輩、同級生達のそんな会話がぐるぐると巡ってくる。
 
 そして…

『凄く固くなってさぁ…
 それを上下にシゴいてさぁ…』
 臨時の性講座の会話まで浮かび上がってきていた。
 

 うわっ…

 こんなに固くて熱くなるんだぁ…

 そしてさっき、部屋に逃げ込んで、雷光の中に一瞬浮かび上がって見えた、あのそそり勃っていた優くんのアレが…

 ペニスが…

 脳裏にハッキリと浮かび上がってきていたのである。

 そして握られていたわたしのピンク色のパンティの存在も…




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