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シャイニーストッキング

第12章 もつれるストッキング1   松下律子

 108 律子の秘密(20)

『り、律っちゃん…
 ぼ、ボク…
 律っちゃんの事が…』

 す、好きなんだっ…

 優くんが、わたしの目を見つめ、そして、やや潤んだ瞳でそう言ってきたのだ。

『え…』

『初めてウチに着た時から…
 ううん、初めて律っちゃんを見た時から…
 大好きなんだっ…』

 そう、小さい声なのだが、力強く云ってきた…

『え、あ、ゆ、優くん…』

 確か…
 初めて会った時、優くんは11歳の小学五年生だったはず。

『キレイで…
 笑顔がキラキラして…
 こんな可愛いくて、いや、美人な人がお姉さんになるなんて…
 って、ドキドキしたんだ…』

 優くんはわたしの上から両肩を押さえるカタチで、やや赤く、潤んだ瞳で見つめながらそう激白してきた…

『あ…う、うん…』

 そしてわたし自身も、ドキドキと高鳴りながら、だけど、どう返していいか?…
 どう応えてよいのか?…
 分からない。

 だけど、一つだけ分かっている事があった…

 それは…

 わたしの太腿にさっきからズッと当たっている固くて、熱い、優くんのモノ…
 つまり、ペニスの感触であった。

 そしてその太腿の熱さと、優くんの瞳の熱さに…
 思わず顔を無意識に横に向ける。

 すると…

 優くんが握り締めているわたしのピンク色のパンティが目に飛び込んできたのだ。

 あ…
 思わずその手をジっと見つめてしまう。

『あっ、いや、こ、これは…
 あの、そ、その、いや、あ、あぁ…』
 優くんはわたしの視線に気付き、慌てて言い淀む。


 お兄ちゃんなんて舐めてんのよぉ…

 ウチの弟なんて匂い嗅いでるしぃ…

 また再び、部室内での先輩達のそんな戯言が脳裏に浮かんできた。

 そして…

 普通の男なら、皆、ヤってるのよ…

 ヤらずにはいられないらしいのよ…

 そんな言葉も脳裏を巡ってきていた。


『わ、わたしが…
 す、好きなんだ?…』

 それは…

 無意識の言葉であった…




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