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シャイニーストッキング

第12章 もつれるストッキング1   松下律子

 110 律子の秘密(22)

『そ、そんなにわたしの事が好きなの?…』

『え、あ、う、うん、大好き…』

 そんな優くんの言葉に…
 心がドキドキと高鳴り、ウズウズと未知の領域が疼いてきたのであった。

 そして…

『ね、ねぇ、今さぁ、ソレで何をしていたの?』

 つい…

 訊いてしまった…

 それは先輩達に事前に聞いていた安心感のせいだと思われる。

『普通の男なら皆ヤってるのよ…』

 普通なんだ…

 優くんは普通なんだ…

 そんな安心感であった。

『えっ、な、何をって?』
 優くんは慌てて聞き返してくる。

『うん、だからぁ、何をして、ううん、どうやってたの?』
 無意識の、いや、興味からの問い掛けであった。

『ど、どうやってたって…』
 優くんはかなりキョドってくる。

『あ、ねぇ、そうだ、ヤって見せてよ』
 深い意味は無かった。

『え、あ、見せてって?』

『ねぇ、いいじゃない、見せてよぉ』

『え、あ、あぁ、うぅ』
 心なしか、優くんは汗を、冷や汗を掻いてきたみたいである。

『いいじゃない、前からヤってたんでしょう?
 わたし知ってたんだぁ…』
 知っていたのはタンスの悪戯の事たけであり、何をしていたのかは…
 ついこの前知ったばかりだったのだが、わたしは興味津々であったのだ。

『あ、え、う、うん…』
 だけどこのわたしの前から知ってたいた、という言葉が優くんには効いた様であった。


『じゃあ、よく見せてぇ』
 そう言って、わたしは上体を起こす。

 そして優くんはベッドの背もたれにより掛かり、両足を少し開き…
 だが、まだ、股間を手で隠している。


『さあ、見せてぇ…』

 本当に…

 未知の…

 性への純粋な興味からの衝動であったのだ。

 まさか、これが…

 この後の禁断の行為に…

 いや、禁断の愛へ通じていこうとは…

 この時は全く、予想もしていなかったのである…

 

 

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