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シャイニーストッキング

第12章 もつれるストッキング1   松下律子

 137 ナニか…

「…っくうぅぅぅ……ぅぅ………ぅ……」

 律子は私の激しい突き上げにより、絶頂し、そして…
 どうやら意識をも翔ばしていったみたいであった。

「はっ、ふっ、ふっ、ふ、ふぅぅぅ…」

 まだ私は、かろうじて射精してはいなかったのだが…
 こうして私の下で絶頂感に陥り、きなったりと意識を翔ばしている律子を゙構わずに打ち付け続ける様な不粋なまねはしたくはなかった。

 そのうち目覚めたらまた愛せ場いいさ…
 そう思い、ゆっくりと自らを引き抜き、横に添い寝する。

 こうして愛しい女を意識を゙翔ばす程にイカせられた…
 いや、感じてくれる…
 男冥利に尽きるというモノだ。

「ふぅぅ…」

 それに、意識を゙翔ばす前に…
 未だかつて無い程に喘ぎ声を上げていた。

 どうやら、私の知らない彼女なりのナニか…

 何かが…

 吹き飛んで、いや、吹き翔ばす事が出来たのかもしれない。

 誰にだって過去に、ナニか、何かしらの思い、想い、傷、トラウマ的なモノがあるに違いないんだ…
 そしてそれを消す、消してやる事が出来たのかもしれない。

 またこれも…

 男冥利に尽きるというモノである。

「ふぅぅ…」

 私は傍ら出グッタリと横になっている律子から離れ…

 ベッドから起き上がり…

 ガチャ、シュボッ…

「ふうぅぅ…」
 タバコにZippoで火を点け、煙を噴いた。

「ふぅぅ…」
 そしてグッタリと横になっている律子の美しい寝姿を見つめる。

 本当に美しい…
 思わず見惚れてしまう。

「……ん………」

 やはり律子も今日は初めての秘書としての一日だったのだ…
 疲れているのだろう。

 私は律子の寝落ちの姿を見つめながら…

 あ、そういえば、ゆかりはこうして寝落ちしてもなぜか、私がタバコを吸うと目覚めたなぁ…
 ふと、そう、想い浮かべてしまった。

 やはりゆかりにも、そんなナニか、何かがあるのだろうか?…
 そしてそう想いながら飲みかけのビールを口に含む。

「ふうぅ、あ…」

 そしてふと気づくと…
 まだ、未発射な自らの怒張がすっかりと萎み、下を向いていた。

「ふ、ふふふ…」
 それを見て私は思わず笑ってしまう。




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