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シャイニーストッキング

第12章 もつれるストッキング1   松下律子

 151 あの瞬間に…

 そのムスク系の甘い香りは…
 蒼井美冴さんを想起させる、禁断で甘く、危険な香りといえる。

 あぁ、みさえぇ…

 あ、う、うぃ、イキそうぅ…

 子宮の奥から痺れる様な快感が、絶頂感が湧き起こってきた。


 だが…

 昂ぶり、絶頂に昇る瞬間に…

「はぁぁっんっ、えっ?」

 え?…

 あ…

 う、うそ…

 あぁぁ…

 なんと、脳裏に突然…

 あの…

 伊藤敦子さんの美しく、そして理知的で…

 また、今夜、ルームシェアの約束を交わした時の彼女の笑顔が…

「あぁっ、んっ、っくうぅぅ…」

 絶頂感の波が子宮から沸き起こり、全身を震わせながらの、瞬間に…
 なんとわたしは脳裏に彼女の姿を、顔を浮かべながらイッてしまったのである。

「はぁぁっくぅぅぅ…………」

 えぇ…

 あぁ、な、なんで?…

 なんでぇ、あの子なんだぁぁ?…

 しかしわたしはそんな不惑な想いとは反比例の如くに…

「はぁぁっくぅぅぅ…………………………」

 激しい絶頂感を感じながら…
 すうっと、寝落ちしてしまったのであった。


「はぁぁ…………ぁぁ……………ぁ………」






 



「……………ん………んん…………はぁ……」

 朝6時半…

「はぁぁ、ふぅ…」

 心地よい熟睡が出来たみたいであり、目覚めはスッキリであった…

 そしてその時点での、昨夜の一人慰みによる絶頂感の不惑な想いは…

 すっかりと忘れていたのだ。




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