
シャイニーストッキング
第13章 もつれるストッキング2 佐々木ゆかり
2 気がかりな件
甘えるなら、夜…
二人の夜の時に甘えればいいんだ…
わたしは自分に必死に言い聞かせる。
「さぁ、仕事、仕事と…」
そして、杉山、鈴木の二人の営業課員を呼ぶ。
「さあ、テレビ局に行くわよ、途中でランチしながら打ち合わせしましょう」
「はい」
「はい、あ、美咲の面接ありがとうございました」
すると鈴木くんがそう言ってきた。
「あ、うん…
多分、来月、9月1日付けで正社員登用制度適用するから…」
「はい、ありがとうございます、伝えておきます」
そう、本来ならば部長権限で正社員登用の決定権はあるのだが…
少しでも彼と居たかったという理由もあって、わざわざ面接をしたのが本音でもあった。
「よろしくね、じゃあ行きましょうか」
わたし、杉山、鈴木くんの三人で、まずは赤坂のテレビ局へと向かう。
そして今日で、この『新規業務案件』は正式に決定し、いよいよ始動するのである…
「わたしは黙っているからさぁ、二人で進めてね」
そう、もう既に、お台場のテレビ局の報道局長であり、この案件のそもそもの発端である杉山くんのお父様により、十分過ぎるほどの単価設定を頂き、尚可、三局のテレビ局の受注をまとめてくれてあるから…
後は、ウチとしては、契約を貰うだけなのである。
そして契約を貰え、業務がスタートしたならば、この二人を中心として行く事にしてあったのだ…
「は、はい、頑張ります」
と、一番若い24歳の杉山くんが、やや緊張気味に返事をしてきた。
そう、年齢は一番若いのだが、そもそもが彼の父親が発端の新規案件なのだ、そしてこの受注の成績はもちろん彼の実績となる訳であるから…
これからは彼、杉山くんが中心となって進捗していく事となるから。
「ま、もう、契約貰うだけだからね…」
そう、もう今となっては気楽なのである。
それよりもわたしには…
気がかりな問題が二つあった。
それは…
東京タワーのテレビ局のディレクターであり、わたしの過去の、誰にも言えない秘密の『黒歴史』の生き証人といえる稲葉ディレクターの件と…
もう一つは…
昨日、鈴木くんに頼んだ、彼、大原常務専属秘書についての情報である。
甘えるなら、夜…
二人の夜の時に甘えればいいんだ…
わたしは自分に必死に言い聞かせる。
「さぁ、仕事、仕事と…」
そして、杉山、鈴木の二人の営業課員を呼ぶ。
「さあ、テレビ局に行くわよ、途中でランチしながら打ち合わせしましょう」
「はい」
「はい、あ、美咲の面接ありがとうございました」
すると鈴木くんがそう言ってきた。
「あ、うん…
多分、来月、9月1日付けで正社員登用制度適用するから…」
「はい、ありがとうございます、伝えておきます」
そう、本来ならば部長権限で正社員登用の決定権はあるのだが…
少しでも彼と居たかったという理由もあって、わざわざ面接をしたのが本音でもあった。
「よろしくね、じゃあ行きましょうか」
わたし、杉山、鈴木くんの三人で、まずは赤坂のテレビ局へと向かう。
そして今日で、この『新規業務案件』は正式に決定し、いよいよ始動するのである…
「わたしは黙っているからさぁ、二人で進めてね」
そう、もう既に、お台場のテレビ局の報道局長であり、この案件のそもそもの発端である杉山くんのお父様により、十分過ぎるほどの単価設定を頂き、尚可、三局のテレビ局の受注をまとめてくれてあるから…
後は、ウチとしては、契約を貰うだけなのである。
そして契約を貰え、業務がスタートしたならば、この二人を中心として行く事にしてあったのだ…
「は、はい、頑張ります」
と、一番若い24歳の杉山くんが、やや緊張気味に返事をしてきた。
そう、年齢は一番若いのだが、そもそもが彼の父親が発端の新規案件なのだ、そしてこの受注の成績はもちろん彼の実績となる訳であるから…
これからは彼、杉山くんが中心となって進捗していく事となるから。
「ま、もう、契約貰うだけだからね…」
そう、もう今となっては気楽なのである。
それよりもわたしには…
気がかりな問題が二つあった。
それは…
東京タワーのテレビ局のディレクターであり、わたしの過去の、誰にも言えない秘密の『黒歴史』の生き証人といえる稲葉ディレクターの件と…
もう一つは…
昨日、鈴木くんに頼んだ、彼、大原常務専属秘書についての情報である。
