
シャイニーストッキング
第13章 もつれるストッキング2 佐々木ゆかり
3 最悪な遭遇
稲葉ディレクターの件は、今回のウチは、全く業務内容が違うから本来ブッキングする筈が無いのだが…
彼の事だから、わたし達が来社する事くらい調べていると思えるのだ。
できれば彼とは会いたくは無い…
しかもこの杉山、鈴木の二人と一緒の時ならば尚更である。
だがこの前のお盆休み中に、美冴さんと『夢の国』のホテルで過ごしたくて彼に無理繰りなホテル予約のお願いの借りを作ってしまったから…
おざなりにはできない理由があったのだ。
そしてもう一つ…
鈴木くんに依頼した常務秘書の件である。
これは、今すぐにでも訊きたいのだが…
杉山くんのいない時に、鈴木くんと二人の時に聞きたいからであった。
多分、もしも杉山くんが一緒にいて、話しを聞いても、彼はなんとも思わないであろうが…
なんとなくイヤなのだ。
だからわたしはこんな、完全なプライベートな内容であり、仕事には全く関係ないのであるが…
この二つの件が気がかりで、秘かにザワザワと心を騒つかせていたのであった。
そして赤坂のテレビ局との契約を無事に済ませ、東京タワーのテレビ局に来局し、受け付けを゙済ませた時であった…
「あれ、ゆかり姫じゃん」
「えっ」
不意に、後ろから声が掛かったのだ。
「あっ」
振り向くと…
もう一人の『黒歴史』の生き証人、いや、黒歴史そのものの存在である危険人物…
俳優の『三山蓮太郎』こと『三山蓮』が立っていた。
ドキドキドキドキドキドキ…
ザワザワザワザワザワザワ…
その爽やかで、にこやかな笑顔を見た瞬間に…
心が激しく高鳴り、騒ついてきた。
ヤツ、稲葉ディレクターより、もっと、いや、最も、一番会いたくなかった存在が…
声を掛けてきたのである。
正に、最悪な遭遇であった…
稲葉ディレクターの件は、今回のウチは、全く業務内容が違うから本来ブッキングする筈が無いのだが…
彼の事だから、わたし達が来社する事くらい調べていると思えるのだ。
できれば彼とは会いたくは無い…
しかもこの杉山、鈴木の二人と一緒の時ならば尚更である。
だがこの前のお盆休み中に、美冴さんと『夢の国』のホテルで過ごしたくて彼に無理繰りなホテル予約のお願いの借りを作ってしまったから…
おざなりにはできない理由があったのだ。
そしてもう一つ…
鈴木くんに依頼した常務秘書の件である。
これは、今すぐにでも訊きたいのだが…
杉山くんのいない時に、鈴木くんと二人の時に聞きたいからであった。
多分、もしも杉山くんが一緒にいて、話しを聞いても、彼はなんとも思わないであろうが…
なんとなくイヤなのだ。
だからわたしはこんな、完全なプライベートな内容であり、仕事には全く関係ないのであるが…
この二つの件が気がかりで、秘かにザワザワと心を騒つかせていたのであった。
そして赤坂のテレビ局との契約を無事に済ませ、東京タワーのテレビ局に来局し、受け付けを゙済ませた時であった…
「あれ、ゆかり姫じゃん」
「えっ」
不意に、後ろから声が掛かったのだ。
「あっ」
振り向くと…
もう一人の『黒歴史』の生き証人、いや、黒歴史そのものの存在である危険人物…
俳優の『三山蓮太郎』こと『三山蓮』が立っていた。
ドキドキドキドキドキドキ…
ザワザワザワザワザワザワ…
その爽やかで、にこやかな笑顔を見た瞬間に…
心が激しく高鳴り、騒ついてきた。
ヤツ、稲葉ディレクターより、もっと、いや、最も、一番会いたくなかった存在が…
声を掛けてきたのである。
正に、最悪な遭遇であった…
