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シャイニーストッキング

第13章 もつれるストッキング2     佐々木ゆかり

 113 昂ぶる疼き(7)

  わたしは彼、大原浩一常務の愛により女の悦びを得られる様になってからは、男根、つまりは彼の怒張のあの固さ、熱さ、感触、刺激が欲しくて堪らなくなり、疼きまくるようになったのだが…
 なぜかこの敦子の愛撫による、つまりはホンモノのビアンの愛撫、テクニックから得る昂ぶりによる子宮や膣の疼きは、いや、怒張を欲しがる疼きは起きなかった。

 ううん、根本的に快感、絶頂感、エクスタシーの昂ぶりの種類が違うんだ…

「っくぅ……ぅ……ぁ………ぁ………………」

 わたしは遠のく意識の片隅で、なぜかそんな事を想いながら…
 エクスタシーの深淵へと沈んでいく。

「…………………………」

「……………」




「……………」

「…………………ん………んん…………」

「…………………ん…は、はぁ……ぁ………」

「……ん、はぁっ……」

 ふと、目覚めた、いや、意識がもどった。

「…あ…え…あぁ……」
 どうやらわたしはいつの間にか、あのまま寝落ちしてしまったようであった。

「あ、え?…」
 そして、ベッドの上にいる。
 時計を見ると午前4時を過ぎていた。

 あ、あれから3時間も経っている…

 そして尿意を感じ、立ち上がり、トイレに向かう為にリビングに行くと…

「あ…」
 リビングのローソファに敦子が眠っていた。

 どうやらエクスタシーの絶頂感と共に寝落ちしたわたしを彼女がベッドへと運んでくれて、寝かせてくれたようであった…
 わたしは彼女を起こさない様にできるだけ静かに歩き、トイレに入る。

 あぁ…
 トイレに座り改めてみると、かろうじてTシャツを着ていた、いや、着せてくれたみたいであったが、下着は履いておらず…
「はぁ…」
 排尿を済ましトイレットペーパーで後始末をすると、アソコの中がまだしっとりと濡れていた。

 あぁぁ…
 そして一気に意識を翔ばす直前までの彼女、敦子との、いや、敦子に愛され、愛撫された記憶、快感、絶頂感が蘇ってきて…

 ウズウズ…

 ズキズキ…

 疼きが再び昂ぶってきたのだ。

 子宮が…

 膣が…

 クリトリスが…

 彼女の、いや、敦子の、ホンモノのビアンの愛撫による快感が…

 わたしの中の隠れていたビアンという思考、嗜好を…

 再び刺激してくる。

 

 

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