シャイニーストッキング
第14章 もつれるストッキング3 常務取締役大原浩一
27 家政婦
「さぁどうぞ…」
「はい失礼します、あら本当だわぁ、キレイだわぁ」
律子はドアを開け玄関の上がり框を見るなり、そう言ってきた。
「うんそうだろう、ここの家政婦さん優秀な人らしく、掃除、洗濯が凄く丁寧にしてくれるんだよ」
「え、あら、洗濯まで?」
「あ、うん、ちょっと洗濯は苦手で…」
そう、これは本当である…
大学入学と同時に一人暮らしを始めたのだが、どうやら私は掃除、洗濯が苦手であったのだ。
だから独身時代はなんとか理由を付けては歴代の彼女にしてもらっていた…
そして幸いにも彼女という存在はギリギリ途切れる事なくいたから。
「これからはお洗濯はわたしがしましょうか?」
するとすかさず律子がそう云ってきた。
「いや、でも、そうなると家政婦さんの仕事が減っちゃうから…」
なんとなく、まだなんとなくなのだが、素直に洗濯は…
まだ律子には頼み辛い。
「それにさ…」
私はそう言いながら冷蔵庫から缶ビールを2本取り出し、1本を律子に手渡し…
「実はさ、まぁチップ代わりに感謝を込めて毎週一度、現金じゃなくて5000円の商品券をダイニングテーブルに置いておくんだよ、あ、最初は感謝のメモ書きを添えてね…」
「はい…」
律子は返事をしながらリビングのソファーに座り、膝を組む。
「そうしたらさ、その家政婦さんが、毎週缶ビール6本パックと簡単なおつまみを週に一度冷蔵庫に入れてくれるんだよ…」
「あら、素敵なお話しですね…」
「うむ、ま、そんな事もあるから洗濯にもあまり抵抗なく頼めてる感じかなぁ」
「ふぅん、そうなんですねぇ…」
あまり説得力がある様な話しではないのだが…
律子はなんとなく納得した感じで缶ビールを開け、一口グィっと飲んだ。
「ふぅぅ、喉が渇いていたからか久しぶりのビールなんですけど美味しいです」
そういえば自分で無意識にビールを出したのだが、彼女のビールを飲む姿は初めて見た…
「そうか、それはよかった」
さりげなく云ったのだが…
ソファーに脚を組んで座りビールを飲む律子の姿の艶気に、私は少し昂ぶりを感じてしまう。
ここ最近、ほぼ毎日、毎晩の様に…
それも律子だけではなくてゆかりとも、いや、少し遡ればあの蒼井美冴や昔の地元の忘れられない存在である
『きよみ』や『のん』等の彼女達とも…
「さぁどうぞ…」
「はい失礼します、あら本当だわぁ、キレイだわぁ」
律子はドアを開け玄関の上がり框を見るなり、そう言ってきた。
「うんそうだろう、ここの家政婦さん優秀な人らしく、掃除、洗濯が凄く丁寧にしてくれるんだよ」
「え、あら、洗濯まで?」
「あ、うん、ちょっと洗濯は苦手で…」
そう、これは本当である…
大学入学と同時に一人暮らしを始めたのだが、どうやら私は掃除、洗濯が苦手であったのだ。
だから独身時代はなんとか理由を付けては歴代の彼女にしてもらっていた…
そして幸いにも彼女という存在はギリギリ途切れる事なくいたから。
「これからはお洗濯はわたしがしましょうか?」
するとすかさず律子がそう云ってきた。
「いや、でも、そうなると家政婦さんの仕事が減っちゃうから…」
なんとなく、まだなんとなくなのだが、素直に洗濯は…
まだ律子には頼み辛い。
「それにさ…」
私はそう言いながら冷蔵庫から缶ビールを2本取り出し、1本を律子に手渡し…
「実はさ、まぁチップ代わりに感謝を込めて毎週一度、現金じゃなくて5000円の商品券をダイニングテーブルに置いておくんだよ、あ、最初は感謝のメモ書きを添えてね…」
「はい…」
律子は返事をしながらリビングのソファーに座り、膝を組む。
「そうしたらさ、その家政婦さんが、毎週缶ビール6本パックと簡単なおつまみを週に一度冷蔵庫に入れてくれるんだよ…」
「あら、素敵なお話しですね…」
「うむ、ま、そんな事もあるから洗濯にもあまり抵抗なく頼めてる感じかなぁ」
「ふぅん、そうなんですねぇ…」
あまり説得力がある様な話しではないのだが…
律子はなんとなく納得した感じで缶ビールを開け、一口グィっと飲んだ。
「ふぅぅ、喉が渇いていたからか久しぶりのビールなんですけど美味しいです」
そういえば自分で無意識にビールを出したのだが、彼女のビールを飲む姿は初めて見た…
「そうか、それはよかった」
さりげなく云ったのだが…
ソファーに脚を組んで座りビールを飲む律子の姿の艶気に、私は少し昂ぶりを感じてしまう。
ここ最近、ほぼ毎日、毎晩の様に…
それも律子だけではなくてゆかりとも、いや、少し遡ればあの蒼井美冴や昔の地元の忘れられない存在である
『きよみ』や『のん』等の彼女達とも…