シャイニーストッキング
第14章 もつれるストッキング3 常務取締役大原浩一
66 ツッコミ…
私は永岡支社長にカマを掛けると…
「え、あっ、そ、それは、そのぉ…」
するとそれまでとは一転し、面白い様に慌て、そして言い澱んできた。
「なぜ、そんな優秀な彼が本社からこの新潟支社に飛ばされてしまったんですか?」
そして私は敢えて『異動』とは言わずに『飛ばされた』と言葉にする。
「あ、い、いや…それは…」
面白い様に慌ててきていた。
やはり、その慌てぶりを見ると、当時永岡支社長は完全に前常務派として、本社で邪魔になった青山くん内容をを分かった上で引き受けた…
そんな流れが容易に想像できる。
そしてどうせ前真中常務から、近い内に本社に呼んでやる…
そんなエサを目の前にぶら下げられて、軽くあしらわれ、操られていたのであろう。
しかし、その前真中常務は背任罪で失脚、逮捕されてしまったのだ…
その事実にこの全社内での元真中常務派の面々は、この先の暗雲に戦々恐々としている筈なのである。
それが、先の手の震え、というモノに全てガ現れているのだろう…
そしてこの私の突然の視察が粛清的な理由からではないと安心したのも束の間で…
こんな私のツッコミに、また再び一気に疑惑と不安が生まれてしまったのだと思われる。
仕方がないのだ…
真中常務派閥という泥船に乗ってしまったのだから。
そして、その先頭が完全に沈んでしまったのだから…
「その青山くをは何か本社でやらかしちゃったんですかねぇ?」
私はツッコミを緩めない。
「あ、いや、そ、それは……」
永岡支社長は面白い様に、そして分かりやすく狼狽える…
「失礼します」
と、その時…
青山くんが応接室に入ってきた。
正にそのタイミングは、永岡支社長にとってはナイスなタイミングといえる…
「あ…う、うん…」
永岡支社長は入って来た青山くんの姿を見て、少しホッと安堵の表情をみせる。
そしてとりあえず私は永岡支社長をイジるのを止めた…
なぜなら、今日の本題は彼だから。
「初めまして、青山一也と申します」
そう彼は言い、深々と頭を下げ、名乗る。
「あぁ、わざわざすまないね、今度常務になった大原です…」
そう返す私に頭を上げてきた彼の姿を見た瞬間…
おや?
と、私は違和感を感じた。
私は永岡支社長にカマを掛けると…
「え、あっ、そ、それは、そのぉ…」
するとそれまでとは一転し、面白い様に慌て、そして言い澱んできた。
「なぜ、そんな優秀な彼が本社からこの新潟支社に飛ばされてしまったんですか?」
そして私は敢えて『異動』とは言わずに『飛ばされた』と言葉にする。
「あ、い、いや…それは…」
面白い様に慌ててきていた。
やはり、その慌てぶりを見ると、当時永岡支社長は完全に前常務派として、本社で邪魔になった青山くん内容をを分かった上で引き受けた…
そんな流れが容易に想像できる。
そしてどうせ前真中常務から、近い内に本社に呼んでやる…
そんなエサを目の前にぶら下げられて、軽くあしらわれ、操られていたのであろう。
しかし、その前真中常務は背任罪で失脚、逮捕されてしまったのだ…
その事実にこの全社内での元真中常務派の面々は、この先の暗雲に戦々恐々としている筈なのである。
それが、先の手の震え、というモノに全てガ現れているのだろう…
そしてこの私の突然の視察が粛清的な理由からではないと安心したのも束の間で…
こんな私のツッコミに、また再び一気に疑惑と不安が生まれてしまったのだと思われる。
仕方がないのだ…
真中常務派閥という泥船に乗ってしまったのだから。
そして、その先頭が完全に沈んでしまったのだから…
「その青山くをは何か本社でやらかしちゃったんですかねぇ?」
私はツッコミを緩めない。
「あ、いや、そ、それは……」
永岡支社長は面白い様に、そして分かりやすく狼狽える…
「失礼します」
と、その時…
青山くんが応接室に入ってきた。
正にそのタイミングは、永岡支社長にとってはナイスなタイミングといえる…
「あ…う、うん…」
永岡支社長は入って来た青山くんの姿を見て、少しホッと安堵の表情をみせる。
そしてとりあえず私は永岡支社長をイジるのを止めた…
なぜなら、今日の本題は彼だから。
「初めまして、青山一也と申します」
そう彼は言い、深々と頭を下げ、名乗る。
「あぁ、わざわざすまないね、今度常務になった大原です…」
そう返す私に頭を上げてきた彼の姿を見た瞬間…
おや?
と、私は違和感を感じた。