シャイニーストッキング
第14章 もつれるストッキング3 常務取締役大原浩一
67 違和感…
ん、おや?
私は挨拶をし、顔を上げてきた青山くんを見た瞬間に違和感を感じた。
「キミが青山くんか…」
「はい、資産運用部の青山一也です、よろしくお願いします」
「あぁ、うん、こっちこそよろしく」
そう応えながら、咄嗟にその感じた違和感を脳裏で探っていく。
すると…
「あら、こちらの資料では青山さんは眼鏡を掛けていましたけど?」
後ろで控えている秘書としての律子がすかさずそう問う。
あぁそうか、眼鏡か、メガネ…
確かに履歴ファイルの写真では眼鏡を掛けていたんだっけ…
「あぁそう、確かに本社勤務時は眼鏡を掛けていましたけど…
こっちに来て直ぐにコンタクトに変えたんです」
だからちょっとの違和感を感じたのか…
そう思ったのだが、まだ、少し違和感を感じていた。
そして律子と会話を交わしている間、さり気なく青山くんの顔、表情を観察していく。
「あらそうだったんですね…
なんかこちらの資料の印象とはちょっと違うなぁって思ったものですから、すいません」
そうフォローをする。
「彼は正真正銘の資産運用部の青山一也です」
今度は新潟支社の秘書がそう応えた。
ふむ、なるほど…
その時、この会話の様子をさり気なく見ながら、私は彼の違和感の正体が分かったのだ。
そうか、目だ、いや、目つき、目の鋭さだ…
さっき見た履歴資料写真の青山一也は掛けていた眼鏡のせいもあるし、証明写真ではあったからやや柔和なボヤけた表情に見えたのだが…
今目の前にいて、私を見ている彼は、いや彼の目、目つきが正に鋭い、シャープという表現がピッタリな目と…
そしてそう感じられるくらいであるから、顔の表情全体もキリリと引き締まった鋭さを感じさせてきていたのである。
そしてその感じる印象の鋭さ、シャープさは…
正に資産運用というマネーファンドの鋭い、切れ者という雰囲気を醸し出してきているのだ。
「なるほど、そうですか…」
そう応える律子も、おそらくは私と同じ印象、感じ方、そして考えが浮かんだのであろうと思われた。
「あ、永岡さん…」
「は、はい」
敢えてさん付けにして声を掛け…
「彼、青山くんと面談をしたいから、どこか個室を貸してもらえませんか」
そう伝える。
そう、これが今回の視察を呈した本当の目的であるから…
ん、おや?
私は挨拶をし、顔を上げてきた青山くんを見た瞬間に違和感を感じた。
「キミが青山くんか…」
「はい、資産運用部の青山一也です、よろしくお願いします」
「あぁ、うん、こっちこそよろしく」
そう応えながら、咄嗟にその感じた違和感を脳裏で探っていく。
すると…
「あら、こちらの資料では青山さんは眼鏡を掛けていましたけど?」
後ろで控えている秘書としての律子がすかさずそう問う。
あぁそうか、眼鏡か、メガネ…
確かに履歴ファイルの写真では眼鏡を掛けていたんだっけ…
「あぁそう、確かに本社勤務時は眼鏡を掛けていましたけど…
こっちに来て直ぐにコンタクトに変えたんです」
だからちょっとの違和感を感じたのか…
そう思ったのだが、まだ、少し違和感を感じていた。
そして律子と会話を交わしている間、さり気なく青山くんの顔、表情を観察していく。
「あらそうだったんですね…
なんかこちらの資料の印象とはちょっと違うなぁって思ったものですから、すいません」
そうフォローをする。
「彼は正真正銘の資産運用部の青山一也です」
今度は新潟支社の秘書がそう応えた。
ふむ、なるほど…
その時、この会話の様子をさり気なく見ながら、私は彼の違和感の正体が分かったのだ。
そうか、目だ、いや、目つき、目の鋭さだ…
さっき見た履歴資料写真の青山一也は掛けていた眼鏡のせいもあるし、証明写真ではあったからやや柔和なボヤけた表情に見えたのだが…
今目の前にいて、私を見ている彼は、いや彼の目、目つきが正に鋭い、シャープという表現がピッタリな目と…
そしてそう感じられるくらいであるから、顔の表情全体もキリリと引き締まった鋭さを感じさせてきていたのである。
そしてその感じる印象の鋭さ、シャープさは…
正に資産運用というマネーファンドの鋭い、切れ者という雰囲気を醸し出してきているのだ。
「なるほど、そうですか…」
そう応える律子も、おそらくは私と同じ印象、感じ方、そして考えが浮かんだのであろうと思われた。
「あ、永岡さん…」
「は、はい」
敢えてさん付けにして声を掛け…
「彼、青山くんと面談をしたいから、どこか個室を貸してもらえませんか」
そう伝える。
そう、これが今回の視察を呈した本当の目的であるから…