シャイニーストッキング
第14章 もつれるストッキング3 常務取締役大原浩一
81 秘書 松下律子(9)
午後6時半…
わたしはこのホテルの最上階の20階にあるイタリアンレストランへと向かう。
一人の夕食にわざわざホテルの外に出るのも面倒であったし、夜景の綺麗な評判のバーはこのイタリアンレストランの隣にあるし…
なによりこのレストランは新潟ならではの日本海のシーフード料理が有名であると事前に下調べをし、本来なら彼と伺おうと秘かに考えていたから。
しかしもしかしたら、今夜は接待となる可能性の予想もしていたから…
だから最悪、一人となってもここのイタリアンを楽しもうと思っていたのだ。
そう思いながらイタリアンレストランへと向かったのだが…
その最上階でエレベーターを降りると…
「あっ、お疲れさまでーす」
なんと、彼、青山一也がイタリアンレストランの入り口の前で立っていたのである。
「あっ、えっ、なんで」
わたしはこの予想外の彼の出現、あかや、登場に驚いてしまう…
ううん、いいや、本当は心の奥深くのわたしの深層では、万が一、この場面ではなく、もしかしたらバーに現れるのではないのかと、秘かに、そして、ほんの一瞬だけ、考えていた。
いや、もしかしたら秘かな期待を…
ううん、それは期待とは違う。
ただ、さっき、ああまでナンパ的に軽々しく口説かれたかの様な言葉を何度となく掛けられてしまっていたから…
可能性として思い浮かんだのかもしれない。
そう…
期待な筈がないのだ。
だが、まさか、このイタリアンレストランの前で、待ち伏せしているとは思いもよらなかった…
「いや、だって、もしかしたら多分、このくらいの時間にここに来るかもしれないかなぁって」
「え、そうなの?」
「はい、まぁ、株式トレーダーだから、このくらいの予想ができないとね」
彼、青山一也は笑顔でそう言ってきた。
「トレーダーだから?」
「うん、はい、だいたいそう…
だって、あの後、うーん4時半頃に支社を出たから………」
………そこからお一人でホテルにチェックインをされてぇ、そして軽くシャワーを済ませ、夕食を取るとなるとぉ……
「この時間辺りだろうし、そして面倒だからホテルからは出ずに……
それにアナタ、いや、松下さんだったらこのイタリアンレストランかなぁって?」
自分の推理のタネ明かしを話してきた。
午後6時半…
わたしはこのホテルの最上階の20階にあるイタリアンレストランへと向かう。
一人の夕食にわざわざホテルの外に出るのも面倒であったし、夜景の綺麗な評判のバーはこのイタリアンレストランの隣にあるし…
なによりこのレストランは新潟ならではの日本海のシーフード料理が有名であると事前に下調べをし、本来なら彼と伺おうと秘かに考えていたから。
しかしもしかしたら、今夜は接待となる可能性の予想もしていたから…
だから最悪、一人となってもここのイタリアンを楽しもうと思っていたのだ。
そう思いながらイタリアンレストランへと向かったのだが…
その最上階でエレベーターを降りると…
「あっ、お疲れさまでーす」
なんと、彼、青山一也がイタリアンレストランの入り口の前で立っていたのである。
「あっ、えっ、なんで」
わたしはこの予想外の彼の出現、あかや、登場に驚いてしまう…
ううん、いいや、本当は心の奥深くのわたしの深層では、万が一、この場面ではなく、もしかしたらバーに現れるのではないのかと、秘かに、そして、ほんの一瞬だけ、考えていた。
いや、もしかしたら秘かな期待を…
ううん、それは期待とは違う。
ただ、さっき、ああまでナンパ的に軽々しく口説かれたかの様な言葉を何度となく掛けられてしまっていたから…
可能性として思い浮かんだのかもしれない。
そう…
期待な筈がないのだ。
だが、まさか、このイタリアンレストランの前で、待ち伏せしているとは思いもよらなかった…
「いや、だって、もしかしたら多分、このくらいの時間にここに来るかもしれないかなぁって」
「え、そうなの?」
「はい、まぁ、株式トレーダーだから、このくらいの予想ができないとね」
彼、青山一也は笑顔でそう言ってきた。
「トレーダーだから?」
「うん、はい、だいたいそう…
だって、あの後、うーん4時半頃に支社を出たから………」
………そこからお一人でホテルにチェックインをされてぇ、そして軽くシャワーを済ませ、夕食を取るとなるとぉ……
「この時間辺りだろうし、そして面倒だからホテルからは出ずに……
それにアナタ、いや、松下さんだったらこのイタリアンレストランかなぁって?」
自分の推理のタネ明かしを話してきた。