
シャイニーストッキング
第14章 もつれるストッキング3 常務取締役大原浩一
191『最初が肝心…』
「大原常務おはようございます」
新潟支社に到着するなり、永岡支社長と数人の社員達が仰々しく出迎えてくれ、私は支社長室へと案内され…
そして今朝、青山、竹下くんの二人に命じた通りに彼らは午前休の旨を伝えたらしく、支社長室には違う秘書が控えていた。
そんな私の視線を読んだのだろう永岡支社長が、やや揺らいだ感じで…
「え、あ、青山くんと秘書の竹下くんは急に午前休となったみたく…」
と、さすが日和見的に真中前常務との間を上手く泳いっきたのだろう…
やや私の表情を探るかの様に言ってくる。
『最初が肝心ですから…』
そして私は後ろに控えている律子からのそんな言葉と、視線をひしひしと感じながら、凛とした、いや、尖った目をしたつもりで永岡支社長を見つめた。
「あ、え、さ、な、何か昨夜、竹下くんがご無礼な事でも?……」
おそらくその永岡支社長の言葉には、昨夜の竹下くんが粗相を、いや、もっとゲス的な、つまりは彼女は私の好みではなかったのか?…
みたいな意味を含め、そしてそんな色の目を向けて訊いてきた。
「いや、彼女は十分に、よく働いてくれましたよ」
と、私は敢えてそう永岡支社長には曖昧に捉えるであろう言葉を応える。
そして本題はそんなゲスな意味ではない…
と、いう意味を目に込めて、更に尖ったつもりで見つめていく。
すると、さすが日和見的には優れている永岡支社長は、この私から発する不穏な雰囲気を敏感に感じとり…
完全に慌て、動揺の色を見せてきた。
そこで私は間髪を入れずに…
「まずは青山一也の本社異動の決定辞令を早急に発令します」
そう命令口調で発する。
「あと秘書課の竹下雪恵くんに於いても本社で進めている『新プロジェクト』への異動辞令をやはり早急に発令します」
「大原常務おはようございます」
新潟支社に到着するなり、永岡支社長と数人の社員達が仰々しく出迎えてくれ、私は支社長室へと案内され…
そして今朝、青山、竹下くんの二人に命じた通りに彼らは午前休の旨を伝えたらしく、支社長室には違う秘書が控えていた。
そんな私の視線を読んだのだろう永岡支社長が、やや揺らいだ感じで…
「え、あ、青山くんと秘書の竹下くんは急に午前休となったみたく…」
と、さすが日和見的に真中前常務との間を上手く泳いっきたのだろう…
やや私の表情を探るかの様に言ってくる。
『最初が肝心ですから…』
そして私は後ろに控えている律子からのそんな言葉と、視線をひしひしと感じながら、凛とした、いや、尖った目をしたつもりで永岡支社長を見つめた。
「あ、え、さ、な、何か昨夜、竹下くんがご無礼な事でも?……」
おそらくその永岡支社長の言葉には、昨夜の竹下くんが粗相を、いや、もっとゲス的な、つまりは彼女は私の好みではなかったのか?…
みたいな意味を含め、そしてそんな色の目を向けて訊いてきた。
「いや、彼女は十分に、よく働いてくれましたよ」
と、私は敢えてそう永岡支社長には曖昧に捉えるであろう言葉を応える。
そして本題はそんなゲスな意味ではない…
と、いう意味を目に込めて、更に尖ったつもりで見つめていく。
すると、さすが日和見的には優れている永岡支社長は、この私から発する不穏な雰囲気を敏感に感じとり…
完全に慌て、動揺の色を見せてきた。
そこで私は間髪を入れずに…
「まずは青山一也の本社異動の決定辞令を早急に発令します」
そう命令口調で発する。
「あと秘書課の竹下雪恵くんに於いても本社で進めている『新プロジェクト』への異動辞令をやはり早急に発令します」
