
シャイニーストッキング
第15章 もつれるストッキング4 律子とゆかり
186 隠してきていた欲望
「はい、そうみたいです、でも、大原常務の専属秘書になれてラッキーでした」
これも、こんなウソを軽く言える自分に驚いていた、そして、そんな自分の変化にも…
いや、つまりは、もう一人の自分、いや、心の奥深くに隠していたはずのもう一人の、ううん、違うかも、それは心の奥深くに潜んでいたはずのもう一人の新たな自分ではなくて、本当は、隠し、隠れていた本当の自分自身という存在が、今日の佐々木ゆかりという存在との対峙や、その後の彼とのセックス、そしてこの田中課長との、結果的にそれらの疼きの余韻を刺激してくる会話により…
心の扉を開き、露れ、顕れ、現れたのだろうと思われる。
そうずうっと、それはあの高校時代の義弟との禁断の関係からの刺激であろうと思われる、子供から大人のオンナへの成長の目覚めと、女という自我を覚醒させ、その自分自身の性的欲望の強さを知り、驚き、必死にその欲望からの衝動を抑え、押さえ、心の奥深くにしまった筈の…
本当のわたしという自分自身の存在。
自我が強く…
独占欲が強く…
承認欲求が強く…
自己顕示欲が強く…
淫乱で淫靡な性欲が強く…
そんな自分が嫌でイヤで堪らなく、それらの欲望を必死に抑え、押さえ、心の奥深くにしまい込んだ本当の自分自身という姿、存在感。
それがいつの間にか、女としての成長の大人の階段を登っていくうちに…
その存在を忘れてしまっていたといえる、いや、忘れてしまうくらいに必死に抑え、押さえ込んでいたのである。
だがそれが、先に己の出自の血脈の大きな影響力と未知なる力の存在感の強さを知り、それにより心が刺激を受け自己顕示欲がゆっくりと顔を出し始めたタイミングでの彼、大原浩一という愛する存在が現れ、また更に彼の微かな野望という思いに刺激を受けてしまい…
そして彼の愛情の自覚により、そんな本当の自分自身を全て受け入れてくれる包容力に魅了されてしまい、この心の扉のネジが緩んでしまったのであろう。
「はい、そうみたいです、でも、大原常務の専属秘書になれてラッキーでした」
これも、こんなウソを軽く言える自分に驚いていた、そして、そんな自分の変化にも…
いや、つまりは、もう一人の自分、いや、心の奥深くに隠していたはずのもう一人の、ううん、違うかも、それは心の奥深くに潜んでいたはずのもう一人の新たな自分ではなくて、本当は、隠し、隠れていた本当の自分自身という存在が、今日の佐々木ゆかりという存在との対峙や、その後の彼とのセックス、そしてこの田中課長との、結果的にそれらの疼きの余韻を刺激してくる会話により…
心の扉を開き、露れ、顕れ、現れたのだろうと思われる。
そうずうっと、それはあの高校時代の義弟との禁断の関係からの刺激であろうと思われる、子供から大人のオンナへの成長の目覚めと、女という自我を覚醒させ、その自分自身の性的欲望の強さを知り、驚き、必死にその欲望からの衝動を抑え、押さえ、心の奥深くにしまった筈の…
本当のわたしという自分自身の存在。
自我が強く…
独占欲が強く…
承認欲求が強く…
自己顕示欲が強く…
淫乱で淫靡な性欲が強く…
そんな自分が嫌でイヤで堪らなく、それらの欲望を必死に抑え、押さえ、心の奥深くにしまい込んだ本当の自分自身という姿、存在感。
それがいつの間にか、女としての成長の大人の階段を登っていくうちに…
その存在を忘れてしまっていたといえる、いや、忘れてしまうくらいに必死に抑え、押さえ込んでいたのである。
だがそれが、先に己の出自の血脈の大きな影響力と未知なる力の存在感の強さを知り、それにより心が刺激を受け自己顕示欲がゆっくりと顔を出し始めたタイミングでの彼、大原浩一という愛する存在が現れ、また更に彼の微かな野望という思いに刺激を受けてしまい…
そして彼の愛情の自覚により、そんな本当の自分自身を全て受け入れてくれる包容力に魅了されてしまい、この心の扉のネジが緩んでしまったのであろう。
