 
シャイニーストッキング
第15章 もつれるストッキング4 律子とゆかり
 196 帰りのタクシー(8)
その囁きは淡い恋心、憧憬からの告白のコトバの刺激…
いや、軽いからかいのつもりであったのだが…
「そ、そんなぁ…」
だから一瞬にして顔を赤らめ、言葉に詰まる。
うわっ、ヤバい、ドンピシャを突いてしまったみたい…
「だからぁ、可愛い越前屋さんをよけいに見つめちゃったんじゃないのかなぁ…」
と、そして更に、美冴さんが合わせてきてしまった。
「えっ……そ、そんなぁ、か、かわいいってぇ…」
だが、すっかり昂ぶり、高まり、舞い上がってしまった越前屋さんの耳には、このわたしと美冴さんが囁いた『可愛い、かわいい』という単語しか入らなかったみたいで…
「ええ…うわぁ…ど、どうしよう…
やっぱりぃ、そうだったんかなぁ…」
と、すっかり舞い上がり…
「なんかぁ、大原常務のぉ、わたしを見る目がぁ、優しくてぇ…
わたしあのシステムの進捗の話しをしていた時にぃ、もおぉ…
胸が張り裂けそうにドキドキしちゃってぇ」
それは、正に、越前屋さんの激白といえた。
「ううん、きっと、間違いないわよ」
美冴さんは必死に笑いを堪え、更に煽っていく…
「もおぉ、かわいくて堪らなかったんじゃないのかなぁ…」と。
すると、やや興奮気味に…
「だからぁ、もぉわたし、我慢できなくなっちゃってぇ…
思わず、明日の決起集会に誘っちゃったんですぅ…」
と、熱く、言ってきた。
「あぁ、だからあのタイミングでの誘いだったのね…」
わたしは思わず、そう呟く。
だって、わたしは、本当は…
「あ、はい、そうなんですぅ……
だって大原常務さんとぜひともまた飲みたくなっちゃってぇ…」
「そ、そう…だったんだ…」
 
ううん、でもわたしは…
「だけどぉ、なんかぁ、大原常務さんだけ誘うのも変かなぁって、だから秘書のおね、あ、松下さんもつい誘っちゃったんですぅ…」
「ふーん、なるほどねぇ…」
と、美冴さんは納得した感じで応えた。
「そ、そうなんだぁ………」
するとすかさず敏感な美冴さんは、そんなわたしの微妙な声音の変化に気づいたらしく…
わたしに顔を向け、そして、また再び、さりげなく、自らのストッキング脚を寄せ、触れてきたのだ。
それはまるで…
自称ストッキングラブという美冴さんならではの、触れ合いからの所作といえた。
その囁きは淡い恋心、憧憬からの告白のコトバの刺激…
いや、軽いからかいのつもりであったのだが…
「そ、そんなぁ…」
だから一瞬にして顔を赤らめ、言葉に詰まる。
うわっ、ヤバい、ドンピシャを突いてしまったみたい…
「だからぁ、可愛い越前屋さんをよけいに見つめちゃったんじゃないのかなぁ…」
と、そして更に、美冴さんが合わせてきてしまった。
「えっ……そ、そんなぁ、か、かわいいってぇ…」
だが、すっかり昂ぶり、高まり、舞い上がってしまった越前屋さんの耳には、このわたしと美冴さんが囁いた『可愛い、かわいい』という単語しか入らなかったみたいで…
「ええ…うわぁ…ど、どうしよう…
やっぱりぃ、そうだったんかなぁ…」
と、すっかり舞い上がり…
「なんかぁ、大原常務のぉ、わたしを見る目がぁ、優しくてぇ…
わたしあのシステムの進捗の話しをしていた時にぃ、もおぉ…
胸が張り裂けそうにドキドキしちゃってぇ」
それは、正に、越前屋さんの激白といえた。
「ううん、きっと、間違いないわよ」
美冴さんは必死に笑いを堪え、更に煽っていく…
「もおぉ、かわいくて堪らなかったんじゃないのかなぁ…」と。
すると、やや興奮気味に…
「だからぁ、もぉわたし、我慢できなくなっちゃってぇ…
思わず、明日の決起集会に誘っちゃったんですぅ…」
と、熱く、言ってきた。
「あぁ、だからあのタイミングでの誘いだったのね…」
わたしは思わず、そう呟く。
だって、わたしは、本当は…
「あ、はい、そうなんですぅ……
だって大原常務さんとぜひともまた飲みたくなっちゃってぇ…」
「そ、そう…だったんだ…」
ううん、でもわたしは…
「だけどぉ、なんかぁ、大原常務さんだけ誘うのも変かなぁって、だから秘書のおね、あ、松下さんもつい誘っちゃったんですぅ…」
「ふーん、なるほどねぇ…」
と、美冴さんは納得した感じで応えた。
「そ、そうなんだぁ………」
するとすかさず敏感な美冴さんは、そんなわたしの微妙な声音の変化に気づいたらしく…
わたしに顔を向け、そして、また再び、さりげなく、自らのストッキング脚を寄せ、触れてきたのだ。
それはまるで…
自称ストッキングラブという美冴さんならではの、触れ合いからの所作といえた。
 









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