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シャイニーストッキング

第4章 絡まるストッキング3 大原本部長と佐々木ゆかり部長

 84 心の迷宮 ④

「わたしを好き、好きになっちゃったのよね…
 そして、わたしに憧れてるのよね…」

 そう、なぜか突然、美冴さんの様子が激変したのだ。
 そしてまるで欲情しているかのように濡れた目の輝きを放ち、そして、そう云ってきたのである。

 ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ…

 えっ…

 な、なに…

 どうしたの…

 美冴さん、どうしたの…

 美冴さんは突然、急に昂ぶり、高揚したような感じになり、そして濡れた欲情の目をしてきたのだ。
 そして美冴さんの美しい顔が、その美しい唇が、濡れてきた目と共に濡れた妖しい艶を浮かび上がらせてくる。
 それは淫靡な艶気であった。

 ああ、なんて、なんて妖艶な輝きなの…


「あ、いや、え…」
 わたしはその美冴さんの妖艶な美しさに見惚れてしまう。

 ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ…
 昂ぶりが増してきた。

 そして彼女は、こう云ってきたのだ。

『わたしを好きに、好きになっちゃったのよね…
  わたしに憧れてるのよね…』

 ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ…

 はい、そうです…

 その通りです…

 わたしは…

 わたしは、貴女を…

 貴女を、美冴さんを…

 好きになっちゃいました…

 好きです…

 憧れています…

 美冴さんみたく妖しく、美しくなりたいんです…

 だが、その想いは言葉には出来なかった。
 まだかろうじて、少し、理性が残っていたのだ。
 だが、すぐにわたしのその残っていた僅かな理性は、その美冴さんの濡れた欲情の目を見ていたら吹き飛んでしまったのだ。
 そしてわたし自らも、欲情の疼きの昂ぶりを感じてきてしまったのである。

 ああ、なんてことだ…

 ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ…

 ズキズキ、ズキズキ、ズキズキ…

 心の昂ぶりと共に、子宮が疼いてきたのである。

 これは…

 この昂ぶりと疼きは…

 いつも彼に…

 彼に、浩一さんに…

 浩一さんに感じる昂ぶりと疼きだ…

 ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ…

 ズキズキ、ズキズキ、ズキズキ…

 えっ、そうなのか…

 その昂ぶりなのか…

 その昂ぶりは彼を奪われるのではなく…

 この美しい妖艶な美冴さんに奪われてしまう…

 いや、奪われてみたい…






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