
シャイニーストッキング
第4章 絡まるストッキング3 大原本部長と佐々木ゆかり部長
95 ゆかりの告白
「本当に…お友達になって欲しいの…」
すると、わたしが口を挟む間もないタイミングで続けてゆかりさんはそう云ってきた。
「ごめんなさい突然で、本当に訳わからないですよね…」
「えっ…」
今度はわたしが戸惑ってしまう。
すると…
「わたしには美冴さんしかいないし、美冴さんしか考えられないの…
わたしのお友達になってください…」
突然、彼女はわたしの手を握り、見つめ、そう云ったのである。
えっ、マジなのか…
友達って…
「実は…わたしは…」
彼女は手を握りながらわたしを見つめ、話しを続けてきた。
「実は…わたしには…
友達といえる存在がいないんです…
この30年間生きてきて一人もいないんです…」
彼女は続ける。
…友達がいない、そもそもその事に対して今まで、いや昨夜まで何も不自由はなかったし、考えた事がなかったんです。
今まで嫉妬心を持った事がなかったくらいだから、ほぼ恵まれ何の不満もなく生きてきたから、一人でいること、一人が気楽、好きだったのかもしれない。
それに真逆的に大学時代は常に周りに男達が、人がいたから、友達という定義を考えた事がなかったんです。
だけど昨夜、ふと真夜中に人恋しくなり誰かに話しをしたくて、話しを訊いて欲しくなって誰かに電話をしようと携帯電話のアドレスを探したら、真夜中でも電話できる相手が、話しを訊いてくれる相手が、友達が…
誰もいないんです…
誰もいなかったんです…
彼、大原本部長しかいなかったんです…
…でも、同性の、いわゆる女友達という存在は誰一人としていないんです、そして今までは必要もなかったし、欲しいと思った事がなかったんですが、気付いたら急に寂しくなり、哀しくなり、孤独感に襲われたんです…
だけど…
最近、わたしは変わったらしく…
普通の女になろうと…
可愛い女になろうと…
急に想うようになって…
そのせいなのかも…
確かに最近の彼女、佐々木ゆかり、ゆかりさんという一人の女は、わたしの見てきてきた範囲で変わった、変わったのを強く感じる、いや、感じていた。
確かに可愛いくなった…
今までなんとなく周りに対して張り巡らせていた、『壁』みたいなモノが無くなったようにわたしには感じられていたのだ。
『鉄の女』では無くなっていた…
「本当に…お友達になって欲しいの…」
すると、わたしが口を挟む間もないタイミングで続けてゆかりさんはそう云ってきた。
「ごめんなさい突然で、本当に訳わからないですよね…」
「えっ…」
今度はわたしが戸惑ってしまう。
すると…
「わたしには美冴さんしかいないし、美冴さんしか考えられないの…
わたしのお友達になってください…」
突然、彼女はわたしの手を握り、見つめ、そう云ったのである。
えっ、マジなのか…
友達って…
「実は…わたしは…」
彼女は手を握りながらわたしを見つめ、話しを続けてきた。
「実は…わたしには…
友達といえる存在がいないんです…
この30年間生きてきて一人もいないんです…」
彼女は続ける。
…友達がいない、そもそもその事に対して今まで、いや昨夜まで何も不自由はなかったし、考えた事がなかったんです。
今まで嫉妬心を持った事がなかったくらいだから、ほぼ恵まれ何の不満もなく生きてきたから、一人でいること、一人が気楽、好きだったのかもしれない。
それに真逆的に大学時代は常に周りに男達が、人がいたから、友達という定義を考えた事がなかったんです。
だけど昨夜、ふと真夜中に人恋しくなり誰かに話しをしたくて、話しを訊いて欲しくなって誰かに電話をしようと携帯電話のアドレスを探したら、真夜中でも電話できる相手が、話しを訊いてくれる相手が、友達が…
誰もいないんです…
誰もいなかったんです…
彼、大原本部長しかいなかったんです…
…でも、同性の、いわゆる女友達という存在は誰一人としていないんです、そして今までは必要もなかったし、欲しいと思った事がなかったんですが、気付いたら急に寂しくなり、哀しくなり、孤独感に襲われたんです…
だけど…
最近、わたしは変わったらしく…
普通の女になろうと…
可愛い女になろうと…
急に想うようになって…
そのせいなのかも…
確かに最近の彼女、佐々木ゆかり、ゆかりさんという一人の女は、わたしの見てきてきた範囲で変わった、変わったのを強く感じる、いや、感じていた。
確かに可愛いくなった…
今までなんとなく周りに対して張り巡らせていた、『壁』みたいなモノが無くなったようにわたしには感じられていたのだ。
『鉄の女』では無くなっていた…
