
シャイニーストッキング
第5章 絡まるストッキング4 和哉と美冴1
71 5年前、あれから…(57)
その充実した二人の時間は反面、カウントダウンの時間ともいえ、わたしと和哉の関係の終わりの時間が、お互いの愛の昂ぶりと反比例するかのように着々と迫ってきていたのである。
その日は長期のお盆休みが終わるという、10連休の最後の日であった…
わたしが生理であるという事もあって、わたし達は初めてセックス無しのデートのような時間をゆっくりと過ごそうと話し、パートの時間が終わってから隣町のカフェで待ち合わせの約束をした。
そして早番のわたしが先に仕事を上がり、シャワーと着替えをしようと一時帰宅をする。
すると、マンションの駐車場に旦那のクルマがあったのだ。
あっ、帰ってきている…
確かに今日で旦那の会社もお盆休みが終わる、そして明日から仕事が始まる。
だからそのうち帰ってくるのではあろう…
と、考えてはいた。
だが、なぜかわたしには
明日は実家から直接会社に出勤し、仕事を終えてから帰宅するんじゃないか…
なんとなくそんな思いがあったのである。
だが、旦那はそうではなく、お盆休みの最終日の今日に帰宅してきたようだ。
テンションが一気に下がってしまう…
わたしはこの数日間の和哉との熱い逢瀬の時間と、過ごした濃密な二人の関係に、すっかり心が舞い上がってしまっていて、この旦那との家庭内別居の問題を具体的に考えるという事を、完全に、無意識に、避けていたのであった。
いや、心が拒否していたのだ。
だからこの旦那の帰宅という事実に、重い現実の壁が見えてしまい、一気にテンションが下がってしまった。
そして恐る恐る玄関ドアを開ける。
「ただいま…」
あっ…
玄関に旦那の靴と共に、見慣れないパンプスがあった。
お義母さんも来ているのか…
嫌な胸騒ぎがしてくる…
マザコン旦那が義母を連れて帰ってきていたのだ。
一緒に義母もいる、その意味は何だろう…
まさか、一人じゃ帰って来れなかったという訳ではないであろう。
なんだ、どういうことだ…
ザワザワと胸が騒いてきていた。
そしてわたしは恐る恐るリビングのドアを開けた。
その充実した二人の時間は反面、カウントダウンの時間ともいえ、わたしと和哉の関係の終わりの時間が、お互いの愛の昂ぶりと反比例するかのように着々と迫ってきていたのである。
その日は長期のお盆休みが終わるという、10連休の最後の日であった…
わたしが生理であるという事もあって、わたし達は初めてセックス無しのデートのような時間をゆっくりと過ごそうと話し、パートの時間が終わってから隣町のカフェで待ち合わせの約束をした。
そして早番のわたしが先に仕事を上がり、シャワーと着替えをしようと一時帰宅をする。
すると、マンションの駐車場に旦那のクルマがあったのだ。
あっ、帰ってきている…
確かに今日で旦那の会社もお盆休みが終わる、そして明日から仕事が始まる。
だからそのうち帰ってくるのではあろう…
と、考えてはいた。
だが、なぜかわたしには
明日は実家から直接会社に出勤し、仕事を終えてから帰宅するんじゃないか…
なんとなくそんな思いがあったのである。
だが、旦那はそうではなく、お盆休みの最終日の今日に帰宅してきたようだ。
テンションが一気に下がってしまう…
わたしはこの数日間の和哉との熱い逢瀬の時間と、過ごした濃密な二人の関係に、すっかり心が舞い上がってしまっていて、この旦那との家庭内別居の問題を具体的に考えるという事を、完全に、無意識に、避けていたのであった。
いや、心が拒否していたのだ。
だからこの旦那の帰宅という事実に、重い現実の壁が見えてしまい、一気にテンションが下がってしまった。
そして恐る恐る玄関ドアを開ける。
「ただいま…」
あっ…
玄関に旦那の靴と共に、見慣れないパンプスがあった。
お義母さんも来ているのか…
嫌な胸騒ぎがしてくる…
マザコン旦那が義母を連れて帰ってきていたのだ。
一緒に義母もいる、その意味は何だろう…
まさか、一人じゃ帰って来れなかったという訳ではないであろう。
なんだ、どういうことだ…
ザワザワと胸が騒いてきていた。
そしてわたしは恐る恐るリビングのドアを開けた。
