
シャイニーストッキング
第5章 絡まるストッキング4 和哉と美冴1
97 5年前、あの後…(4)
じゃ、またバイトの後で…
ホテルでの別れ際の僕のそういう意味の言葉が、僕達の最後の会話と、そしてキスとなったのだ。
そしてこの時僕は、まさかこれが最後の刻だとは夢にも思わなかった…
午後4時にバイトを終えて急いで着替え、ファミレスの駐車場に急いで向かう。
えっ、いない…
美冴さんのクルマがいないのだ。
いつも、僕のバイトが終わる午後4時に合わせて、このファミレスの一番端の駐車場で待っていてくれている美冴さんのクルマが無い。
ちょっと遅れているのか…
今朝、ホテルの部屋で微妙に感じていた嫌な予感が、ザワザワとした胸騒ぎと共に蘇ってきた。
実は、なんとなく、なんとなくだが、今日は居ないような予感がしていたのだ。
でも、部屋を出る際に
じゃ、またバイトの後で…
と、僕が云ったらにこやかに微笑んでくれていたのだ。
何か、なにかトラブルでもあったのか…
ザワザワとした胸騒ぎが増してくる。
そして昨日の夕方の、待ち合わせのカフェでの美冴さんの涙が脳裏に浮かんできた。
やはり、昨日の何かは重大な何かだったのだ…
だから、今日は居ないのか…
今日は来れなくなったのか…
僕はポケベルを確認する、しかし何もメッセージは無かった。
そうだ、美冴さんの携帯電話に電話してみようか…
だが、僕は、今だかつて美冴さんの携帯電話には電話した事がなかったのである、それは美冴さんが人妻だから。
万が一、隣に旦那さんがいたら…
マズいタイミングの時に掛けてしまったら…
そんな事を考えるとなんとなくだが電話できなかったのである。
うーん、どうしようか…
昨日何かがあったのは明白だ、だからの昨日の涙なのだ。
そして昨夜はよくよく想い返してみると、なんとなく様子がいつもと違い、変であった。
やはり、昨夜、どうしたのか訊けば良かったのかも…
ぐだぐだとそんな事を考えていたら、既に20分が過ぎていた。
どうしようか、待つべきか…
そして僕は30分待ち、諦めて帰宅したのだ。
帰宅しても嫌な予感や、得もしれない不安が一晩中脳裏をよぎっていた。
でも、明日は美冴さんは中番のはずだ、明日には会える…
じゃ、またバイトの後で…
ホテルでの別れ際の僕のそういう意味の言葉が、僕達の最後の会話と、そしてキスとなったのだ。
そしてこの時僕は、まさかこれが最後の刻だとは夢にも思わなかった…
午後4時にバイトを終えて急いで着替え、ファミレスの駐車場に急いで向かう。
えっ、いない…
美冴さんのクルマがいないのだ。
いつも、僕のバイトが終わる午後4時に合わせて、このファミレスの一番端の駐車場で待っていてくれている美冴さんのクルマが無い。
ちょっと遅れているのか…
今朝、ホテルの部屋で微妙に感じていた嫌な予感が、ザワザワとした胸騒ぎと共に蘇ってきた。
実は、なんとなく、なんとなくだが、今日は居ないような予感がしていたのだ。
でも、部屋を出る際に
じゃ、またバイトの後で…
と、僕が云ったらにこやかに微笑んでくれていたのだ。
何か、なにかトラブルでもあったのか…
ザワザワとした胸騒ぎが増してくる。
そして昨日の夕方の、待ち合わせのカフェでの美冴さんの涙が脳裏に浮かんできた。
やはり、昨日の何かは重大な何かだったのだ…
だから、今日は居ないのか…
今日は来れなくなったのか…
僕はポケベルを確認する、しかし何もメッセージは無かった。
そうだ、美冴さんの携帯電話に電話してみようか…
だが、僕は、今だかつて美冴さんの携帯電話には電話した事がなかったのである、それは美冴さんが人妻だから。
万が一、隣に旦那さんがいたら…
マズいタイミングの時に掛けてしまったら…
そんな事を考えるとなんとなくだが電話できなかったのである。
うーん、どうしようか…
昨日何かがあったのは明白だ、だからの昨日の涙なのだ。
そして昨夜はよくよく想い返してみると、なんとなく様子がいつもと違い、変であった。
やはり、昨夜、どうしたのか訊けば良かったのかも…
ぐだぐだとそんな事を考えていたら、既に20分が過ぎていた。
どうしようか、待つべきか…
そして僕は30分待ち、諦めて帰宅したのだ。
帰宅しても嫌な予感や、得もしれない不安が一晩中脳裏をよぎっていた。
でも、明日は美冴さんは中番のはずだ、明日には会える…
