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シャイニーストッキング

第6章 絡まるストッキング5 和哉と健太

 43 舞い上がる想い

「あん、け、健太ぁ、いいわぁ…」

 いいのか…

「あん、中で、そのままイッてぇぇ……」
 美冴さんのその叫びが合図となって、俺の引き金を弾いたのだ。

「あっ、うっくうぅ…」

「あんっ、け、健太ぁぁ…」

 俺は最後のラストスパートで激しく美冴さんを突き上げる。

「あんんっ…イッ、っくうぅぅ……」
 激しい射精感の快感の波の中で、俺は美冴さんその絶頂感の叫びを聞いた。

な、なんとか、間に合ったか、イカせられたのか…

「あっ、ううっ…」
 俺は美冴さんの中で二度、三度と震わせ、果てていく。

「あん、んん…」
 それを美冴さんは受け止めてくれながら、喘いでいた。

 そしてその激しい射精感と共に、完全に美冴さんの実態感を取り戻していたのである。

 そうか…
 
 そうか、俺は…

 余りにも美冴さんに対して心を舞い上がらせてしまっていたんだ…

 惚れ込み過ぎてしまっているんだ…

 そう想いながら、この俺の腕の中で快感の、絶頂感の余韻に酔い痴れ、汗ばんでいる美冴さんの表情を、顔を見る。

 そうか、舞い上がり過ぎなんだ…

「えっ、何、そんなに…見ないでよ」
 俺の視線に気づいてそう恥ずかしそうに呟いてくる。

「え、いや、美冴さん、好きです…」
 俺は思わずそう呟く。

「う、うん、わたしも……
      貴方のこと……好きよ…」

 美冴さんはそう応えてくれた

「うわぁ、マジかぁ…」
 思わず心の声が漏れてしまった。

「うん……
   マジっす…」

 すると美冴さんは恥ずかしそうな顔でそう囁いてくれたのである。

 これで、この言葉で…

 もう…

 心は迷走をしないだろう…

 あとは時間が…

 時間がこの昂ぶる想いを整理して、落ち着かせてくれる筈だ…

 余りにも好き過ぎると…

 憧れ、昂ぶり過ぎると…

 こうなるのか…

 俺は、改めて、心の中でそう考えていたのだ。






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