
シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング6 和哉と美冴2
18 心の中の存在感
『実家はねぇ、駒沢大学の近くなの…』
美冴さんイコール駒沢大学だったのである。
美冴さんが僕にとって突然失踪的に居なくなってから、もう一人のパート主婦の朱美さんに誘われるままに逢瀬を繰り返していた。
そしてその間に高校生の彼女もできた、だが朱美さんやその高校生の彼女と関係を重ねれば重ねる程に、心の隅に追いやった美冴さんの存在がどんどんと大きくなっていったのだ。
やはり美冴さんでなければ…
と、どんどんと思う様になっていき、時間の経過と共に色褪せていく筈の記憶、思い出が、逆に益々と色濃くなっていったのである。
そして三年生に進級し、春先の進路指導の時に
『実家はねぇ、駒沢大学の近くなの…』
と、不意に脳裏にその美冴さんの言葉が浮かび上がったのだ。
「駒沢大学希望です」
その時、無意識に担任にそう云っていた。
「おっ駒沢大学かぁ、実は先生も駒沢大学卒業なんだよ…」
この言葉が僕の進路を決めてしまったモノなのであった…
とりあえず決めたのだ。
そうだよっ、駒沢大学に入って美冴さんを探そう…
もう一度、美冴さんに会って話さないと、この心のモヤモヤが無くならない、いや、僕のこの全ての始まりをちゃんと終わらせたいんだ…
この春先の進路指導から僕の想いは決まったのだ。
駒沢大学に入って美冴さんを探す…
再会して、もう一度話しをして、ちゃんとお別れをして…
終わりにしたい…
この想いがこの五年間の心の迷走の始まりであった。
『和哉くんは…
わたしの事は見ていないのよね…』
そう云われて高校生の彼女には秋にフラれた。
それはそうである、僕の心の中には常に美冴さんが色褪せる事無く存在し、そして駒沢大学進学を決めてからは、更に、益々、色濃くなっていたのだから…
『和哉くぅん、すごぉい、すっかりテクニシャンな男になったわねぇ…』
逢瀬を重ねる毎に朱美さんはそう喘いだ。
それはそうであるのだ、美冴さんとのセックスと比べたら、朱美さんとは快感が、心の昂ぶりが半分しか感じないのだから…
美冴さんの存在感は、益々色濃くなっていき、時間が経つ程にどんどんと僕の心の隅から中心に動いてきていたのであった。
ダメだ、やはり、美冴さんと再会しなくては…
美冴さんにもう一度逢いたい…
『実家はねぇ、駒沢大学の近くなの…』
美冴さんイコール駒沢大学だったのである。
美冴さんが僕にとって突然失踪的に居なくなってから、もう一人のパート主婦の朱美さんに誘われるままに逢瀬を繰り返していた。
そしてその間に高校生の彼女もできた、だが朱美さんやその高校生の彼女と関係を重ねれば重ねる程に、心の隅に追いやった美冴さんの存在がどんどんと大きくなっていったのだ。
やはり美冴さんでなければ…
と、どんどんと思う様になっていき、時間の経過と共に色褪せていく筈の記憶、思い出が、逆に益々と色濃くなっていったのである。
そして三年生に進級し、春先の進路指導の時に
『実家はねぇ、駒沢大学の近くなの…』
と、不意に脳裏にその美冴さんの言葉が浮かび上がったのだ。
「駒沢大学希望です」
その時、無意識に担任にそう云っていた。
「おっ駒沢大学かぁ、実は先生も駒沢大学卒業なんだよ…」
この言葉が僕の進路を決めてしまったモノなのであった…
とりあえず決めたのだ。
そうだよっ、駒沢大学に入って美冴さんを探そう…
もう一度、美冴さんに会って話さないと、この心のモヤモヤが無くならない、いや、僕のこの全ての始まりをちゃんと終わらせたいんだ…
この春先の進路指導から僕の想いは決まったのだ。
駒沢大学に入って美冴さんを探す…
再会して、もう一度話しをして、ちゃんとお別れをして…
終わりにしたい…
この想いがこの五年間の心の迷走の始まりであった。
『和哉くんは…
わたしの事は見ていないのよね…』
そう云われて高校生の彼女には秋にフラれた。
それはそうである、僕の心の中には常に美冴さんが色褪せる事無く存在し、そして駒沢大学進学を決めてからは、更に、益々、色濃くなっていたのだから…
『和哉くぅん、すごぉい、すっかりテクニシャンな男になったわねぇ…』
逢瀬を重ねる毎に朱美さんはそう喘いだ。
それはそうであるのだ、美冴さんとのセックスと比べたら、朱美さんとは快感が、心の昂ぶりが半分しか感じないのだから…
美冴さんの存在感は、益々色濃くなっていき、時間が経つ程にどんどんと僕の心の隅から中心に動いてきていたのであった。
ダメだ、やはり、美冴さんと再会しなくては…
美冴さんにもう一度逢いたい…
