
シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング6 和哉と美冴2
28 時計が止まる
「美冴さん、アナタに…
『大好きだった…』
『大好きよ…』
って、今夜言われて、全ての五年間の想いが、思いが、重しが…
報われて、氷解できました…」
僕はそう、一気に激白した。
急激に僕の中の気持ちが昂ぶってきてしまい、こう云わずにはいられなかったのである。
「ありがとうございます…
綺麗でいてくれて…
そして今も優しくしてくれて…
やはり美冴さんは、僕の思っていた通りの美冴さんだった…」
僕自身、こう話していて、激白をしていて、感動を感じていたのだ。
いや、心が震えていた…
この五年間は無駄ではなかった…
そして心からそう想っていたのである。
それは、今、この目の前にいる美冴さんが変わらぬ、いや、昔より遥かに美しく、凜とした輝きを放って存在してくれている事に尽きるのだ。
この美冴さんの美しさのおかげで僕の心は救われたのである…
これがこの前帰省し、久しぶりに再会したもう一人のパート主婦だった朱美さんのようにすっかりと中年主婦となっていたならば、僕はこの五年間に対して激しく落胆をし、虚無感に覆われ、著しく後悔の念に押し潰されていたかもしれない。
だが、今、目の前にいる美冴さんは素晴らしく美しいのである…
五年間追い続けていた憧憬の象徴として相応しい、いや、それ以上の存在といえるかもしれないのだ。
万感の想いだ…
よかった、後悔しなくて…
そして僕の想いはあの五年前の最後の別れの時の、ホテルのドアの前にいた。
『は、はい…じゃあ、また後で…』
またバイトが終わったら…
と、いう意味で軽く呟き、そして最後に別れ際に軽くキスをしてドアを閉めた…
そんな、その最後の情景が浮かび上がってきていた。
そして…
『は、はい…じゃあ、また後で…
いや…
また五年後に…』
そのシーンの場面の、そこにいる僕自身が、そう云ったのだ。
そして僕はそのドアを再び開けて、今、現在、ここに、美冴さんの目の前にいるのである…
今、心の中の時計が時を刻むのを止めた…
僕の心の中の迷走が終わりを告げる。
五年間の想いを遂げた…
遂げられたのだ…
この五年間は無駄ではなかった…
「美冴さん、アナタに…
『大好きだった…』
『大好きよ…』
って、今夜言われて、全ての五年間の想いが、思いが、重しが…
報われて、氷解できました…」
僕はそう、一気に激白した。
急激に僕の中の気持ちが昂ぶってきてしまい、こう云わずにはいられなかったのである。
「ありがとうございます…
綺麗でいてくれて…
そして今も優しくしてくれて…
やはり美冴さんは、僕の思っていた通りの美冴さんだった…」
僕自身、こう話していて、激白をしていて、感動を感じていたのだ。
いや、心が震えていた…
この五年間は無駄ではなかった…
そして心からそう想っていたのである。
それは、今、この目の前にいる美冴さんが変わらぬ、いや、昔より遥かに美しく、凜とした輝きを放って存在してくれている事に尽きるのだ。
この美冴さんの美しさのおかげで僕の心は救われたのである…
これがこの前帰省し、久しぶりに再会したもう一人のパート主婦だった朱美さんのようにすっかりと中年主婦となっていたならば、僕はこの五年間に対して激しく落胆をし、虚無感に覆われ、著しく後悔の念に押し潰されていたかもしれない。
だが、今、目の前にいる美冴さんは素晴らしく美しいのである…
五年間追い続けていた憧憬の象徴として相応しい、いや、それ以上の存在といえるかもしれないのだ。
万感の想いだ…
よかった、後悔しなくて…
そして僕の想いはあの五年前の最後の別れの時の、ホテルのドアの前にいた。
『は、はい…じゃあ、また後で…』
またバイトが終わったら…
と、いう意味で軽く呟き、そして最後に別れ際に軽くキスをしてドアを閉めた…
そんな、その最後の情景が浮かび上がってきていた。
そして…
『は、はい…じゃあ、また後で…
いや…
また五年後に…』
そのシーンの場面の、そこにいる僕自身が、そう云ったのだ。
そして僕はそのドアを再び開けて、今、現在、ここに、美冴さんの目の前にいるのである…
今、心の中の時計が時を刻むのを止めた…
僕の心の中の迷走が終わりを告げる。
五年間の想いを遂げた…
遂げられたのだ…
この五年間は無駄ではなかった…
