
シャイニーストッキング
第8章 絡まるストッキング7 本部長大原浩一
11 ゆかりとの電話(2)
『なんか残念そう…』
「何、バカな事言ってんだよ」
『うふ、嘘ですよ、本部長の事は良く分かってますから…』
最近のゆかりはそんな感じでよく私を弄ってくる、だが、それがまた心を刺激してくるのだ。
『でも、それはそれで大変そうなゴルフですねぇ』
「そうなんだよ、なんかゴルフに対しては真剣にプレイしてくるらしいし、メンバー的にもさぁ…」
そうなのだ、いくらパワーバランスで完全に松本副社長、山崎専務、私、そして吸収合併された保険会社の林田社長と暗黙の序列が出来ているとしても、私はバリバリの体育会系なのである、どうしても年功序列、年齢差が気になってしまうのである。
そして当然林田社長も以前山崎専務の計らいにより1度私と一緒にゴルフをした事があるとはいえ、自分の懐刀である専務を干されての私の参加である今回の流れには異常に過敏に反応してくる筈なのである。
お互いに気を遣いながら、そしてスコアも気にしながらのゴルフになるのは必至、必然なのである。
『ホント大変そうですね…
本当は今夜から逢いたかったけれどもあまりにも大変そうなんで許してあげますね』
笑いながらそう言ってきた。
「ああありがとう、済まないな」
確かに本当は今夜から帰省する13日迄の2、3日はいつものホテルに連泊でもしてゆっくりと過ごそうかな…
と、内心思っていたのだ。
それにこの前に逢った時は生理という事で抱けなかったし、最近はお互いに多忙になってしまい以前の様ないつものホテルでの定期的な逢瀬も出来ていなかったので、本当に心から逢いたいとは考えていたのである。
そして、律子という存在感のせいもあったのだ。
いや、厳密にいうと蒼井美冴、元『黒い女』の存在感も心の隅にはあった。
もちろん、序列的には絶対的にゆかりが1番なのではあるのだが…
『そう、事後報告になってしまうんですが、実は今夜、急遽、越前屋に頼まれて面談をしたんです…』
そう言ってきた。
「ほう、面談か…」
『はい、そうなんです…』
どうやらその人材は優秀な逸材らしいのだが、私が来た時点では既に有給消化中であったのでリストから漏れていたそうである…
「なるほど、それはゆかりに任せるよ」
プラスになる事は事後報告で良いから…
と、最近はほぼ、ゆかりの判断に任せていたのだ。
『なんか残念そう…』
「何、バカな事言ってんだよ」
『うふ、嘘ですよ、本部長の事は良く分かってますから…』
最近のゆかりはそんな感じでよく私を弄ってくる、だが、それがまた心を刺激してくるのだ。
『でも、それはそれで大変そうなゴルフですねぇ』
「そうなんだよ、なんかゴルフに対しては真剣にプレイしてくるらしいし、メンバー的にもさぁ…」
そうなのだ、いくらパワーバランスで完全に松本副社長、山崎専務、私、そして吸収合併された保険会社の林田社長と暗黙の序列が出来ているとしても、私はバリバリの体育会系なのである、どうしても年功序列、年齢差が気になってしまうのである。
そして当然林田社長も以前山崎専務の計らいにより1度私と一緒にゴルフをした事があるとはいえ、自分の懐刀である専務を干されての私の参加である今回の流れには異常に過敏に反応してくる筈なのである。
お互いに気を遣いながら、そしてスコアも気にしながらのゴルフになるのは必至、必然なのである。
『ホント大変そうですね…
本当は今夜から逢いたかったけれどもあまりにも大変そうなんで許してあげますね』
笑いながらそう言ってきた。
「ああありがとう、済まないな」
確かに本当は今夜から帰省する13日迄の2、3日はいつものホテルに連泊でもしてゆっくりと過ごそうかな…
と、内心思っていたのだ。
それにこの前に逢った時は生理という事で抱けなかったし、最近はお互いに多忙になってしまい以前の様ないつものホテルでの定期的な逢瀬も出来ていなかったので、本当に心から逢いたいとは考えていたのである。
そして、律子という存在感のせいもあったのだ。
いや、厳密にいうと蒼井美冴、元『黒い女』の存在感も心の隅にはあった。
もちろん、序列的には絶対的にゆかりが1番なのではあるのだが…
『そう、事後報告になってしまうんですが、実は今夜、急遽、越前屋に頼まれて面談をしたんです…』
そう言ってきた。
「ほう、面談か…」
『はい、そうなんです…』
どうやらその人材は優秀な逸材らしいのだが、私が来た時点では既に有給消化中であったのでリストから漏れていたそうである…
「なるほど、それはゆかりに任せるよ」
プラスになる事は事後報告で良いから…
と、最近はほぼ、ゆかりの判断に任せていたのだ。
