
シャイニーストッキング
第8章 絡まるストッキング7 本部長大原浩一
62 不惑な…
まだまだ熱い夜は続くのである…
いや、続くはずだった…
「ふうぅ、お先に…」
私は先にシャワーを浴び、そして入れ替わりにきよっぺがシャワーを浴びに浴室へ入る。
そして缶ビールを飲みながら、彼女がシャワーを浴びている間にゆかりに電話をしようと携帯電話を手にした。
時刻は午前零時である。
今夜の慌てて帰省した間抜けな顛末をどうやって詫びようか…
そう考え少し電話するのを躊躇していた、いや、どう言い訳するかだったかもしれない。
そしてこんな不思議な、偶然な流れとはいえ、中学時代の元カノとの運命の再会をしてこうして抱いてしまった…
その罪悪感もあったのだと思う。
ゆかりの声を、声が聞きたいのだが、なかなかリダイヤルボタンが押せないでいたのだ…
「はあぁ…」
携帯電話を握り、躊躇しながらベッドに横になる。
それが失敗だったのかもしれなかった…
なんと迂闊にも、その一瞬の隙に寝落ちしてしまったのである。
記者会見後に松本副社長と山崎専務との2泊3日のゴルフへ突然同行する事となり、精神的、肉体的にかなり疲れたところに母親が倒れたという知らせを聞き慌てて帰省をし、紆余曲折を経ての今のこのベッドの上なのだ…
だから私は自覚が無かっただけで、かなり疲れていたのである。
いや、疲れていた筈なのだ…
そして20数年ぶりの青春の思いを遂げられてのシャワー上がりのビールに、心がスッと緩んだのかもしれない。
一瞬の隙に寝落ちしてしまったのだ…
「………っ、んはっ…」
肌寒さを感じ、私はハッと目が覚めた。
あ、寝てしまっていたのか…
裸で寝ていたので肩周りがエアコンに冷え、肌寒さを感じて目覚めたようである。
あ…
隣にきよっぺが眠っている。
そして気付くと携帯電話を握ったままであった。
そうか、ゆかりに電話をしようとして躊躇している隙に、寝落ちしてしまったのか…
隣ですやすやと寝息を立てているきよっぺを見ながら思い返す。
そうだ…
ゆかりに電話した後にまた、再び、きよっぺを抱こうと、いや、今度はゆっくりと、じっくりと彼女を味わい、堪能しながら愛そうと思っていたんだっけ…
だが…
不惑な寝落ちをしてしまったようである…
時刻は午前5時の朝方であった。
まだまだ熱い夜は続くのである…
いや、続くはずだった…
「ふうぅ、お先に…」
私は先にシャワーを浴び、そして入れ替わりにきよっぺがシャワーを浴びに浴室へ入る。
そして缶ビールを飲みながら、彼女がシャワーを浴びている間にゆかりに電話をしようと携帯電話を手にした。
時刻は午前零時である。
今夜の慌てて帰省した間抜けな顛末をどうやって詫びようか…
そう考え少し電話するのを躊躇していた、いや、どう言い訳するかだったかもしれない。
そしてこんな不思議な、偶然な流れとはいえ、中学時代の元カノとの運命の再会をしてこうして抱いてしまった…
その罪悪感もあったのだと思う。
ゆかりの声を、声が聞きたいのだが、なかなかリダイヤルボタンが押せないでいたのだ…
「はあぁ…」
携帯電話を握り、躊躇しながらベッドに横になる。
それが失敗だったのかもしれなかった…
なんと迂闊にも、その一瞬の隙に寝落ちしてしまったのである。
記者会見後に松本副社長と山崎専務との2泊3日のゴルフへ突然同行する事となり、精神的、肉体的にかなり疲れたところに母親が倒れたという知らせを聞き慌てて帰省をし、紆余曲折を経ての今のこのベッドの上なのだ…
だから私は自覚が無かっただけで、かなり疲れていたのである。
いや、疲れていた筈なのだ…
そして20数年ぶりの青春の思いを遂げられてのシャワー上がりのビールに、心がスッと緩んだのかもしれない。
一瞬の隙に寝落ちしてしまったのだ…
「………っ、んはっ…」
肌寒さを感じ、私はハッと目が覚めた。
あ、寝てしまっていたのか…
裸で寝ていたので肩周りがエアコンに冷え、肌寒さを感じて目覚めたようである。
あ…
隣にきよっぺが眠っている。
そして気付くと携帯電話を握ったままであった。
そうか、ゆかりに電話をしようとして躊躇している隙に、寝落ちしてしまったのか…
隣ですやすやと寝息を立てているきよっぺを見ながら思い返す。
そうだ…
ゆかりに電話した後にまた、再び、きよっぺを抱こうと、いや、今度はゆっくりと、じっくりと彼女を味わい、堪能しながら愛そうと思っていたんだっけ…
だが…
不惑な寝落ちをしてしまったようである…
時刻は午前5時の朝方であった。
