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シャイニーストッキング

第8章 絡まるストッキング7      本部長大原浩一

 104 きよっぺ ⑩

 きよっぺは、あの昔からクリトリスはかなり敏感であったのだ…
『あのね、ソコね、すごく感じちゃうの…
 たまにね、わけわからなくなっちゃうみたいに…感じちゃうの』
 そう、恥ずかしそうにあの頃よく言っていた。

『わたし感じ過ぎなのかなぁ?
 なんか淫乱みたいで、恥ずかししいわ…』
 よくそうも言っていた。

「あぁ…は…ぁ…」
 右手で必死に喘ぎ声を押さえてくる。

 これは、あの頃からの癖になってしまっているのか…
 確かにあの頃はいつも心の中に罪悪感が潜んでいて、誰も家には居ないのだが、なぜか、二人ともなるだけ声を押し殺していたのだ。

 だが、今は、大人であり、そしてこのマンションの部屋の中には私達二人しかいないのだが…
 昨夜もそうであったが、この仕草には不思議に感じていた。

 そして律子も同じ仕草をしてくる…
 と、きよっぺを舐めながら、ふとそう想い浮かべてしまうのだ。

 律子も昔、似た様な体験があったのだろうか…
 やはりどうしても律子が浮かんできてしまう。

「ね、ねぇ、指を…挿入れて…」
 するときよっぺは、恥ずかしそうにそう言ってきた。

「うん…」
 昔もそうだった…
 クリトリスを舐めながら指を挿入れるのが大好きだったのだ…

『あ、指は一本だけよ…』
 そして、いつもそう言ってきていた。

「あ…ん…く…」
 ゆっくりと人さし指で中を柔らかく擦る様に掻き回す。
 すると、ビクンと震え、微かに汗を滲ませてきて、両脚で私の顔を挟み込んでくる。
 ストッキングのザラザラとした感触が心地よい。


 ああ…

 昔のままだ…

 この喘ぎ…

 感じ方…

 昔のままだ、変わらない…

 そして舌先を硬くして強くクリトリスを舐め弄り、人さし指で強めにグリグリと中を掻き回していく。

 こうだ…

 こうだよ…

 こうするときよっぺは…

 イッちゃうんだ…

「あっ…っく……」
 
 ビクビクとカラダを小さく、そして激しく震わせながらきよっぺは絶頂感を迎える。

 ああ…

 昔と全然…

 変わらないや…

「は……んん……はぁぁ」
 
 きよっぺは、そう小さく吐息を漏らし、ベッド上でぐったりと横たわっていく。

 そして濡れた大きな瞳を私に向けてくる…
 
 

 

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