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シャイニーストッキング

第8章 絡まるストッキング7      本部長大原浩一

 105 きよっぺ ⑪

「こっぺ、こっちへ…」
 きよっぺは気怠そうにゆっくりと上体を起こし、囁き、私を誘う。

 今度は私の番なのだ…

 あの頃は、いつも最初にこうして唇と舌先と指先できよっぺを絶頂させ、次に私を仰向けに寝かせて愛してくれた。
 いつからか、それが二人の暗黙の順番になっていたのだ。
 でも、それがちょうどよかった、なぜなら当時は射精してしまうと昂ぶりが一気に醒めてしまうのだ、だからこの順番が最適であったのである。

 私は仰向けに横になる…

「すごいわね、お腹とか出てない…」
 私を上からジッと眺め、そう呟いてきた。

「うん、そうかなぁ、少し緩んできてるよ」
「ううん、そんな事無いわ、ちゃんと締まってるわよ」
 そう囁き、顔を寄せてキスをしてくる。

 ああ…

 私はなぜかそのキスに、感極まってしまい、心が震えてきたのだ。

 それは、あの昔の、二人の覚えたての必死の愛撫、愛し方の再現であったから…

 このキスの後に、乳首を弄ってくる…

『男もおっぱい感じるんだねぇ…』
 そんな乳首弄りに身悶えていると、きよっぺは愉しそうによくそう言ってきた。

「あっ…」
 そして私は、そのきよっぺの乳首を舐めてきた舌先にビクンと震え、喘ぎを漏らしてしまう。

「うふ、変わらないね、相変わらずおっぱい感じるんだねぇ…」
 そう囁いてくる。

 いつもより…

 いつもより感じていた…

 そして乳首を舐めながら、ゆっくりと右手が怒張をまさぐってきた。

「は…あ…」
 再びビクンと震えてしまう。

「うわぁ、凄い…」
「え…」
「昨日は気付かなかったけど…
 昔より、凄く大きくなってるかも…」

「あ、うん、そうかも…」

 あれから、27年が経っているのだ…

 そして、あの頃は子供から大人への成長期の真っ只中であったのだ。
 また、男性器は、男性自身は思春期の体験で成長度合いが大きく影響をするそうである。
 だから、当然、あの頃よりは…

 間違いなく大きくなっているはずなのである…
 
 
 
 

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