
シャイニーストッキング
第8章 絡まるストッキング7 本部長大原浩一
169 明るいノン
ゆかり曰く
『元カノの1人や2人…』
の言葉通りの、いや、その中でも1番目、2番目と、最も重要な存在感のあるこの2人の元カノと偶然とはいえ20数年ぶりに再会をして、こうして食事を交わすとは、いや、きよっぺとは愛まで交わしてしまった…
本当に不思議に思っていた。
何か意味があるのだろうか…
それともただ単なる偶然の重なりなのだろうか…
私は目の前に座るこの23年間という空白の時間の経過の中で、より美しくなったノンを見ながらそんな想いを巡らせていたのだ。
「じゃあ、再会にカンパーイ」
するとノンはそう言いながらグラスを合わせてくる。
カチン…
グラスの合う音が鳴り、ノンはグイッとグラスのビールを飲み干す。
「ふうぅ、美味しいわぁ」
そんなノンに私はビールを注ぐ。
「結構いける口なのか?」
「ううん、そうでもないけどビール好きかなぁ、こうちゃんは?」
「うーん、嗜む程度かなぁ、好きだけど強くないってヤツだよ」
「ふうん、じゃあ似た者同士みたいだねぇ」
「うん、そうともいえるな」
「でもまさか…ねぇ」
と、ノンは続けてくる。
…昨日、お店に突然来たのもビックリしたけどぉ、まさか今朝、グラウンドでまた会うなんて、本当に驚いたのよ…
と、一気に話してきたのだ。
「それはオレもビックリだよ、まさかノンが居るなんてさ、弟からも聞いてなかったからさぁ」
「でもね…」
と、ノンは私の顔を見つめながら話してくる。
「でもね、今朝のグラウンドでまた会ったから決めたのよ」
「決めたって?」
「今夜、食事に誘おうってさ…」
そう目をキラキラしながら言ってきたのだ。
「そうなんだ…」
「うん、そう…」
…本当はね、昨日、一瞬、誘おうかなって思ったんだけどさ、でもこうちゃんは本当にわたしのお店って知らないで来たみたいだし、さすがのわたしでもこのいきなりの23年ぶりじゃ誘えなかったのよ…
ノンはとにかく明るく、そう一気に話してくる。
私はあの23年前の昔、この明るさ、この明るいノンが大好きだったのである、いや、本当にあの頃は、あの当時は心が救われたのだ…
このノンの明るさが私の当時の心を真っ直ぐに直し、修正してくれた様なモノなのである。
正に私にとっての『希望ののぞみ』であったのだ…
ゆかり曰く
『元カノの1人や2人…』
の言葉通りの、いや、その中でも1番目、2番目と、最も重要な存在感のあるこの2人の元カノと偶然とはいえ20数年ぶりに再会をして、こうして食事を交わすとは、いや、きよっぺとは愛まで交わしてしまった…
本当に不思議に思っていた。
何か意味があるのだろうか…
それともただ単なる偶然の重なりなのだろうか…
私は目の前に座るこの23年間という空白の時間の経過の中で、より美しくなったノンを見ながらそんな想いを巡らせていたのだ。
「じゃあ、再会にカンパーイ」
するとノンはそう言いながらグラスを合わせてくる。
カチン…
グラスの合う音が鳴り、ノンはグイッとグラスのビールを飲み干す。
「ふうぅ、美味しいわぁ」
そんなノンに私はビールを注ぐ。
「結構いける口なのか?」
「ううん、そうでもないけどビール好きかなぁ、こうちゃんは?」
「うーん、嗜む程度かなぁ、好きだけど強くないってヤツだよ」
「ふうん、じゃあ似た者同士みたいだねぇ」
「うん、そうともいえるな」
「でもまさか…ねぇ」
と、ノンは続けてくる。
…昨日、お店に突然来たのもビックリしたけどぉ、まさか今朝、グラウンドでまた会うなんて、本当に驚いたのよ…
と、一気に話してきたのだ。
「それはオレもビックリだよ、まさかノンが居るなんてさ、弟からも聞いてなかったからさぁ」
「でもね…」
と、ノンは私の顔を見つめながら話してくる。
「でもね、今朝のグラウンドでまた会ったから決めたのよ」
「決めたって?」
「今夜、食事に誘おうってさ…」
そう目をキラキラしながら言ってきたのだ。
「そうなんだ…」
「うん、そう…」
…本当はね、昨日、一瞬、誘おうかなって思ったんだけどさ、でもこうちゃんは本当にわたしのお店って知らないで来たみたいだし、さすがのわたしでもこのいきなりの23年ぶりじゃ誘えなかったのよ…
ノンはとにかく明るく、そう一気に話してくる。
私はあの23年前の昔、この明るさ、この明るいノンが大好きだったのである、いや、本当にあの頃は、あの当時は心が救われたのだ…
このノンの明るさが私の当時の心を真っ直ぐに直し、修正してくれた様なモノなのである。
正に私にとっての『希望ののぞみ』であったのだ…
