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シャイニーストッキング

第8章 絡まるストッキング7      本部長大原浩一

 185 歳を経るということ

「あ…ふ…」
 微かな甘いフレグランスの香りが漂ってきてオスの本能を瞬く間に、そう、まるで媚薬の様に昂ぶらせてきた。
 そして脳裏には、あの22年前の付き合い始めたばかりのヤりまくっていたノンの存在感が浮かんできたのである。

「の、ノン…」
「あん、こ、こうちゃん…」
 私達は夢中になってお互いの唇を、舌を貪り合っていく。
 そしてノンはカラダの力が抜けたかの様に脱力し、私に寄り掛かってくる。

「あ…、ぁふぅ…、ん…」
 思考はこの目の前のノンしか見えなく、考えられなくなっていた。

「ね、ねぇ、あっちへ…」
 そして、そうかろうじてのノンの導きにより寝室へ倒れ込んでいく。

「あん…」
 私はベッドの上に仰向けになったノンを見る。

「あ、イヤ、もうさっきからそうやって見てきてぇ…
 昔と比べてるんでしょう」

「いや、そんなことないよ…」
 昔と比べているというよりは、あまりの今のノンの艶気に少しだけ戸惑っていた、いや、魅了されていたのである。

「どうせオバさんになったわよ」
 と、ノンはやや自虐気味に呟いてきた。

「いや、違うよ、オバさんなんて、違うよ…
 ただ…」
「ええ、ただってぇ…」

「うん、ただ、ずいぶん艶っぽくなったなぁってさ…」
 そう呟きながらウエスト辺りから胸元へ、軽く手で撫で上げていく。

「あ、んん…、つ、艶っぽくってぇ…」
 ノンは軽く身悶えしながら囁いてきた。

 ニット地のワンピースの手触りが心地よい…

「うん、艶っぽく、色っぽく…」
 そう更に呟きながら胸を揉む。

「あ、ん…、そ、それってぇ、老けたってぇことじゃないのぉ…」
 
 ノンの胸は、あの昔より少しだけサイズアップした感じがする…

「違うよ、堪らないってことさ」
 私はそう呟きながら、ノンの口を塞ぐ意味でもキスをする。 
 そして右手でワンピースの上から胸を揉み、左手をスカートの裾へと這わしながら下ろしていく。

 ノンは昔から小さく、細く、痩せていて、どちらかというと堅い抱き心地な感じであったのだが、今、あれから20年という時を経て、痩せ型の体型は相変わらずなのだが適度に丸く、柔らかな抱き心地に変わっていたのである。
 そしてその柔らかさが快感であるのだ。

 うわぁ、これが時を、いや、歳を経るっていう事なのかなぁ…



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