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20日ネズミ一家

第1章 20日ネズミ一家

隆司!豊作!臭いを嗅いだ、だけって言っているけど、鼻をぐいぐい、こすりつけたで、しょう?!

うん、こすりつけたよ、

チューーーチューーー
バカ、バカ、鼻をこすりつけたら、ソーセージから、振動が伝わって、入口の扉が、閉じてしまうじゃない、

チューーーチューーーー
啓子、ネズミの腕力では、一度閉じた扉を開けるのは、不可能よ、すぐに死んでしまうことは、ないけど、人間に見つかったら、水攻めで、殺されてしまうのよ、


嫌だ、お母ちゃん、それじゃー隆史と、豊作は、助けらないのね、私達、怖いよーー、


母ネズミのそばから、離れないでいる、啓子、芳子、寿美礼、の三匹は怖がっていた。すでに息子達は、二匹が、命を奪われて、残りの二匹も、獄中の中だ。人間の仕掛けた罠がまだ、あるかもしれない、母ネズミの幸子は目をつむり、これからの行動を考えた。

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