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ヌードモデルかんさつにっき

第10章 朝

翌朝は曇り空で、理想通りにはいかなかった。

でも、女の子の永遠の憧れ──裸でシーツに包まれていることに、言葉にできないほどの嬉しさがこみ上げてくる。

昨夜の、ヌードモデルであることを悪用した行為の数々も許せてしまえそうだった。
(あ、そもそも嫌というわけじゃなかったわ)

しばらくすると、彼が目を覚ました。

目を合わせたけど、何も言わなかった。

キスしてくれるかな? と思ったら、
彼の手は私の体に伸びた。

いつものように、私が全裸であることを確かめてきた。

──そのとき、女がパンツはいてたら、男はがっかりするよ。

これは、いつか友達が言った豆知識。

当時は処女だった私はどうでもいいと思っていたけど、確かに役に立つ情報だった。

ただし、全裸の体がこのあとどうなるかは、ケース・バイ・ケース。

片手で私の乳房を触るのが彼のルーチンで、
私がその手を慎重にどかせば、何も起こらない。

私が拒まなければ、
もう一方の手はお尻を犯しにくる。

そのあとは、なるようになる。

今朝はどうしようかな?

珍しく乳首をつまんできた積極的な彼に、応えるべきか?

だるい裸体をもて余しながら、私は真剣に悩んだ。
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