短編集 一区間のラブストーリー
第18章 短編その十八
佳代子もまた、心を落ち着かせようと
キッチンのテーブルに座り紅茶を飲み始めた。
これは夢?…
でも現実なのよね…
なにかの病気かしら…
診療科目は内科?
脳神経科?
それとも精神科かしら…
私たち、親子で狂ってしまったのかしら
紅茶を立て続けに2杯も飲んだせいか、
尿意を催してきた。
トイレに立つと
いつもの癖でズボンとパンツを下ろした。
そして股間に目をやると
男性のシンボルが
イヤでも目に飛び込んできた。
そして、ソレに手を添えた。
『ああ…錯覚なんかじゃない…
現実に男になってしまったんだわ…
それも息子の身体に…』
佳代子は慣れた手つきで
息子のジュニアを握った。
いつもとは違う角度で握るおちんちんは
興奮を与えた。
『親子なのに主人のと比べて…
かなり大きいわ…』
少し扱(しご)いてやると、
ソレはムクムクとさらに巨大になった。
やがて先っぽから透明な雫が湧き出した。
それを指先で拭い取り、
その指を鼻先にもってきて
クンクンと匂いを嗅いだ。
若々しい男の匂いがした。
『あの子、まだ童貞かしら…』
たぶん童貞だろう、
女性と付き合っている雰囲気がしないもの。
その童貞の息子のジュニアを、
今まさに母親の自分が弄(もてあそ)んでいる。
男がイクときの感覚ってどんなのかしら…
佳代子は倒錯の世界にのめり込んだ。
気づけばチンコを必死に扱いていた。