短編集 一区間のラブストーリー
第18章 短編その十八
時刻が深夜12時になろうとしていた・・・
『つまらん!!!
まことにつまらん!!!
今回のターゲットは人選ミスだった・・・』
悪魔は人間界を映せる鏡を見ながら
落胆していた。
もっと慌てふためく姿を想像していたのに
あいつらは楽しんでやがる・・・
ほんとにつまらん一日だった・・・
おっと、もうすぐ日付が変わる・・・
また来年のハロウィンまで悪戯はお預けだ・・・
さて、そろそろ元に戻すとするか
一秒でも超過すると神様がうるさいからな・・・
佳彦はオヤジが寝てしまったのをいいことに
ベッドを抜け出して自分の部屋へ向かった。
ノックもせずに部屋へ入ると、
目に飛び込んできたのは
ガチガチに勃起したペニスを握りしめた
自分自身(母親)がいた。
「か、かあちゃん!!何やってんだよ!!」
「あ!ごめんなさい・・・」
慌てて掛フトンで露わになった下半身を隠した。
その情景を見て、佳彦は複雑な気持ちになった。
なぜかオナニーをしている現場を
母親に見つかったような感覚だった。
「息子の体で遊ぶなよ!!」
まったく、こっちがオヤジに
ガンガンに責められて
クタクタになったって言うのにさ・・・
でも、すごく気持ちよかったのは否めないが・・・(笑)
こんなことがこれから毎日続くのかよ・・・
佳彦は母の隣に体を横たえた。
「ごめんなさい・・・
でも・・・あなたがすごくいい声で
よがっているものだから・・・」
そっか・・・
かあちゃん、オヤジとヤリたかったんだよね・・・
「なあ、かあちゃん・・・
チンポ・・・吸ってやろうか?」
「な、なにを言ってるのよ!!」
「いいからいいから・・・
ムラムラしてるんだろ?」
俺の体のことは俺が一番わかってるんだからさ。
母が少しだけ拒む姿勢を見せたが、
佳彦はお構いなしに布団に潜りこみ、
ギンギンになった自分自身の息子を
口に咥えようとした。