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愛玩物語

第4章 守って、守られて

しばらく歩くと、人気のない。住宅街の外れのところまで来てしまった。外灯もなく真っ暗だ。

ボーとして歩きすぎてしまったのかもしれない。

私はため息を吐いた。自分はいったい何をしているのだろうか。

もしも、ここで何かあればお母さんにまた心配をかけてしまうではないか。

やっぱり帰ろう。外に出て徘徊していても何も解決することはないのだから。

踵を変えそうとした時、背中に強い衝撃を受けた。

「きゃぁ!!」

ドカンと誰かに背後から蹴られてしまったのだ。

私はその場でうつ伏せに倒れてしまった。あまりに突然の事だったので、私は身体を庇うような受身みたいな事もできなかったのでかなり痛い。

「ひゅー、可愛い子みっけ!」

振り返ると、柄の悪そうな男が三人立っていた。

「俺、溜まってたんだよねぇ」

「俺も俺も、まわしちゃおうぜ!」

「ま、まわ、え?、な、なに?、え?」

「うるせぇ!!黙ってろ!!」

男の一人に腹を蹴りあげられた。

「うぐぅ!!」

私はその激痛に悲鳴をあげた。

「おい、そこの藪にでも連れ込むか」

「賛成~!!」

そんな、そんな・・・

私はなす統べなく、男達に抱えられて藪の中に連れ込まれてしまった。

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