もう推しとは言えない *番外編更新中
第10章 元彼VS好きな人
邪魔しないでよ…と泣きたくなる。
せっかくのポチとの時間を、邪魔しないで。
「…田口、お前さぁ、大勢の前で嘘つくのはどうかと思うけど。」
「嘘って何の話すか。勝手に決めつけないでもらえます?」
「吉岡がお前の彼女って…お前が勝手に決めつけんなよ。嫌がってんじゃん、吉岡。
何より、お前さ…自分がしたこと忘れてんのか?」
(ポチ…)
良かった、誤解はされてなかったみたい…。
でも、ポチがこうして干渉してくるなんて、少し意外かもしれない…それだけ、目に余るってことかな。
「…真帆が俺のこと好きならなんの問題もないですよね?勝手なこと言わないでください。」
「田口。…吉岡がまだお前を好きだなんて言いきれねぇだろ。
お前のせいで、吉岡は泣いたくらいなのに…甘っちょろいこと言ってんじゃねぇ。」
「俺のことで泣くくらい、こいつは俺が好きってことです。俺も、真帆のこと好きなんで、もう今後は問題ありません。」
本気で言っているのか、屁理屈で言ってるのか…分からないけど、理論がめちゃくちゃな気がするのは、私だけじゃないはず…。
「待ってよ…私は睦人のこと、好きじゃないってば!問題しかないっ…」